vol.18 前へ、前へ、ともに 「共生の未来」を諦めない
広告
川崎市桜本の多文化交流施設「川崎市ふれあい館」の館長、崔江以子さんが、ネット上で自らを攻撃し続けて来たレイシストに対して起こした民事訴訟で、5月18日、本人尋問があった。刑事訴訟と違い、被害者が加害者側と対峙する民事訴訟で、この日はまさに最大の関門だった。
「差別との闘い」は更なる危険を伴う。一つはレイシストの標的化である。闘いの先頭に立ってきた崔さんにも暴風が吹き荒れた。職場への脅迫電話や手紙、押しかけて来た者もいた。切断したゴキブリの死骸が送られてきたり、「コロナ入り」「死ね」と書かれた封書もきた。ネット上でのヘイト書込みも激増した。
職場で電話に出られなくなり、手紙の開封も出来なくなった。警察に相談し、家の表札を外し、電話線を抜き、日中でもカーテンを閉めた。今も外出時には防刃ベストとアームカバーを身にまとう。その中で踏み切った法的応戦だった。尋問の「予行練習」は何度も中断した。それでも証言台の前に立ったのは、「ふれあい館」での「出会い」と約束の数々だった…。(以上は抜粋になります。全文ご覧になるには本誌をご覧ください。定期購読のお申し込みはこちらへ。https://www.io-web.net/subscribe/