【イオニュースPICK UP】東京MXが回答「国の判断と相違ない」―差別を追認
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「有志の会」の公開質問状に回答
東京MXテレビの「堀潤モーニングFLAG」が、東京朝鮮学園が東京都の補助金や高校無償化制度から排除されている人権問題を、朝鮮学校側に責任があるようなコメントを付して報じた件で、東京MXの城田信義編成局長は8月10日、公開質問状を出していた「TOKYO MX 『堀潤モーニングフラッグ』朝鮮学校報道を問う有志の会」に書面で回答した。
https://note.com/mflag_munje/n/nefc4a3f9b6ec
城田編成局長は、「当社は、自治体や国の決定した施策・判断についての正誤を判断することは致しません」とし、「朝鮮学校の経営が下手くそすぎる」などとコメントした大空幸星氏の発言自体は、「制度の内容及び自治体や国の決定した施策・判断の内容と相違はありません」と差別を追認する立場を表明した。
城田編成局長の回答を受け、「有志の会」が8月13日に発表した声明は以下。https://note.com/mflag_munje/n/n3e2e0d9c553e
「朝鮮学校は、在日朝鮮人による在日朝鮮人のための教育機関であり、マジョリティである日本人が外部から生半可な知識で朝鮮学校の経営に意見するのは越権行為でしかありません。
補助金のあり方こそ日本国民に責任があることであるにもかかわらず、東京都の補助金停止を事実上是認したうえで、マイノリティの努力不足に責任を転嫁したことがそもそもの問題でした。
ましてや、なぜ、朝鮮学校がなぜ財政的に苦しくても、大空氏が番組で紹介したような授業料で学校を運営しているのかについて、少しでも現実を調べ想像力を働かせれば、大空氏の発言がいかに暴力的なものであるかはわかるはずです。それなのに、朝鮮学校の授業料を上げて、それが払えなければ『公立の学校に入ってもらう』というような暴言を公共の電波で流したこと、これが差別であることを再三説明したにもかかわらず、回答には全く反映されませんでした」(声明から)。
有志の会は、「TOKYO MXからの回答は、到底、納得できるものではな」いとして、ひきつづきさまざまな手段を通じて、この問題を提起していくという。(文・張慧純)