【イオニュースPICK UP】同胞サッカー界を盛り上げる! 朝大サッカー部主催でフェスタ
広告
フェスタは、▼朝高と朝大サッカー部の連帯を強化すること、▼終盤に差しかかった両チームのリーグ戦に一段と力を注ぐこと、また中学サッカーのレベルアップを図ること、▼同胞たちを多く集め、「サッカーの日」をつくることで同胞サッカー界を活気づけることをテーマに企画された。
今回、朝大サッカー部が企画し、朝大サッカー部OB会の後援と東京朝高蹴球部父母会の協力を得て開催された。運営に至るまで朝大生たちが主体となりフェスタの成功に尽力した。
当日、中学から大学までの試合が行われたほか、朝大の試合時に選手とエスコートキッズの入場、ハーフタイムには東京朝高舞踊部によるハーフタイムショーが披露された。また、朝大サッカー部応援タオルが販売されたほか、東京朝高蹴球部父母会のオモニたちが冷やし肉うどんやおにぎり、フランクフルトなどの飲食物を販売した。
第一試合は、中学生たちによる東京コリアJrユース(都内の朝鮮学校中級部3年の選抜チーム)とFCトリプレッタJrユース(東京)の試合が組まれた。25分3本の試合では0-1、0-0、1-0と両者譲らぬ闘いを繰り広げた。選抜チームの副責任者を務める李惟正教員は、「中3の選手たちが一つになって頑張ろうとしているなか、フェスタで刺激を受けて一層頑張ってくれれば」と期待を寄せた。
続けて、メインイベントとなる朝大と東京理科大学の試合が行われた。関東大学サッカーリーグ戦 東京・神奈川1部の第18節として行われた試合では、朝大が前半早々にゴールを奪い、後半にも立て続けに点を決め4-0と快勝した。この日、ゲームキャプテンを務めた李泰河さん(体育学部3年)は「ここ最近、リーグ戦で無失点で抑えた試合がなかったが、早い時間に先制して失点を抑えるという狙い通りのゲーム運びで勝利出来て良かった」と振り返った。
最後に、東京朝高と都立石神井高校による高円宮杯JFA U-18サッカーリーグ2023 東京T2第12節の試合が行われた。朝高サッカー部は0-2と惜敗したものの、朝大サッカー部員たちによる力強い声援を背に奮闘した。
この日、飲食ブースで働いていた東京朝高蹴球部父母会の梁朱美さん(オモニ責任者)は「多くの朝大生たちが朝高の試合を勝敗関係なく最後まで応援してくれたことに感謝の気持ちでいっぱいだ」としながら、「朝高生の人数が減っているが、生徒たちが朝高でサッカーがしたいという熱い気持ちを持っていれば学校に自然と人が集まってくると思う。今回の企画はとてもよかった。これからも第2回、第3回と開催し、朝大生たちと協力して共に盛り上げていきたい」と話した。
フェスタの実行にあたって、今年度から朝大蹴球部内に作られた広報部が大きな役割を果たした。広報部ではこれまで選手たちのブログ更新、ユーチューブチャンネルの開設、試合の宣伝、サッカー教室の企画など精力的に活動してきた。「広報部」の部長を務める玄永周さん(経営学部4年)は「最年長になった今年、自分たちができることをしていきたい」という思いから広報部を創設したと話す。玄さんは「朝高でも朝大でも生徒・学生数が年々少なくなっているのが現状だが、そのなかでもできることを探し、勝利を目指していきたい」と言葉に力を込めた。
今年度、朝大サッカー部は「リーグ優勝と関東リーグ昇格」という目標を掲げている。部員数が昨年度より増える中、部の規則の徹底、顔合わせミーテング、AチームやBチームといった違うカテゴリの試合をお互いに応援しに行くなど、一つのチームとして成長することを念頭に活動している。主将で学生コーチを務める呉太陽さん(体育学部4年)は、「朝大サッカー部は『同胞たちに力と勇気を、後輩たちに夢と希望を』届けようと活動しているが、それを実感できる企画だった。まずは朝大が結果を残し、目標を達成すれば朝高生たちに刺激となり、さらに同胞サッカー界全体が刺激を受けると思う。残りのリーグ戦で同胞たちにいい知らせができるようにしたい」と決意を語った。(文・写真:康哲誠)