【イオニュース PICK UP】大分青商会主催のゴルフコンペが参加者100人越え! 九州青商会企画のミレカップ、各県で開催
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在日本朝鮮九州青年商工会(九州青商会)が企画するチャリティゴルフコンペ「ALL九州MIRE CUP」(ミレカップ)が10月17日、別府ゴルフ倶楽部(大分県杵築市)で行われた。大分地域青商会が主催し、九州青商会のメンバーをはじめ県内外の在日朝鮮商工人や日本市民ら110人が参加した。
九州青商会では2019年に九州で開催された「ウリ民族フォーラム」を機にそれまで毎年福岡でのみ開催してきたチャリティゴルフコンペを、20年からは「ALL九州MIRE CUP」という名で九州の5県で行ってきた。1ヵ所より各地で開催することで参加のハードルが低くなり、これまで福岡まで行けなかった同胞たちや在日朝鮮商工人たちとつながりのある各県の日本の商工人もさらに多く参加できるようになった。
大分ではこれまで3回、ミレカップを開催してきたが、今回初めてゴルフコンペの参加者が100人を超えた。大分地域青商会の地道な人脈作り、そして朝銀西信用組合大分支店、在日本朝鮮大分県商工会のバックアップにより年々参加者を増やしてきた。
大分地域青商会の権純祐会長は「大分で同胞たちが集まる場」としてのミレカップの意義を強調する。権会長は自らが作り、広げてきた人脈を通じて、コンペに出場した27組中3分の1以上にあたる約10組を呼ぶなど参加者100人超えに大きく貢献した。
参加者の中にはゴルフコンペを機に朝鮮学校の存在を知った日本人市民も少なくない。これまで毎年参加してきた40代の日本人男性は「国の違いは関係ない。どの国の子どもにも幸せになってほしい」と思いの丈を話した。
この日集まったチャリティ金は、福岡県下の朝鮮学校に通う子どもたちにプレゼントする制服やカバンなどの購入費用、敬老会などの同胞行事や大分県在住の同胞児童たちへの支援に使われる。
九州青商会は19年のフォーラムと昨年の結成20周年を機に、組織の土台作りに力を注いできた。九州青商会の金淳幾幹事長は「『ALL九州ハナロ!(ひとつに)』というスローガンを掲げ続けている中で青商会の足並みがさらに揃ってきている。青商会世代が率先して団結し、九州同胞が一丸となり力を発揮していきたい」と話した。
ミレカップは今年に入ってからすでに福岡、熊本、鹿児島で開催されている。今回の大分を経て、次は佐賀で開催される。(文・写真:康哲誠)