ニンニクたっぷり、翌日にはご注意を!?/大衆焼肉キンジテ コザ店(沖縄県沖縄市)
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沖縄本島中部の沖縄市(旧コザ市)に位置する大衆焼肉「キンジテ」。山口県出身の金正弥さん(35)が、2021年から営んでいる。
コンセプトは、「禁じ手」を使っていること。1つ目に金さんは、「焼肉屋の多くが肉質重視になっている状況の中、安い肉においしく味付けをして食べるという焼肉本来のスタイルに戻る」という原点回帰を挙げる。2つ目は、提供するほとんどの肉に刻みニンニクがのっていることだ。ニンニクは精進料理の中でも力がつきすぎるためにお坊さんが食べるのを禁じられていた。
元祖ニンニクタンは、「タンの上にニンニクがあるのか、ニンニクの下にタンが敷かれているのか」わからなくなるほどのニンニクの量を誇り、パンチ力は抜群。焼いている間に漂ってくる芳ばしい香りだけでノックアウトされそうだ。翌日の予定を考えて、食べる量には注意が必要だ。
リーズナブルな値段からは考えられない厚みのキンジテカルビは食べ応えが十分。特製の甘ダレと、ヤンニョム・酢で割った酢ダレの2つでいただく。シバフハラミは、肉を焼いているうちにネギが網から落ちてしまわないよう、ネギが芝生のように下に敷かれた状態で提供され、肉を焼いた後にネギをのせることができる。
お肉のお供で食べるチョレギサラダもおすすめ。〆には定番の冷麺が人気だ。とにかくご飯とお酒が止まらなくなるような料理が多く揃っているが、アルコールメニューの飲み放題もあるので安心だ。
客層は20代、30代の若者が多く、地域コミュニティの口コミを通じて広がり、地元客にこよなく愛されている。
店主の金さんは、下関朝鮮初中級学校、九州朝鮮高級学校(どちらも当時)を経て、朝鮮大学校外国語学部を卒業した。料理の経験を積んだのちに、2019年に地元の下関で焼肉「Sangmi Kim(サンミキム)」を開店し、現在も経営している。21年にキンジテをオープンし、23年には2号店をうるま市勝連で始めた。
フランチャイズ展開を目指して沖縄で焼肉屋を始めたという金さん。今後の事業の展望について聞くと、「目指すは沖縄県民に愛されるナンバーワンの焼肉。福岡や東京にも出店したい」と志の高さを見せた。
Shop DATA
大衆焼肉 キンジテ コザ店
〒904-0004 沖縄県沖縄市中央1丁目5-4 オクマビル1F
Tel:098-961-3260
営業時間:【平日】18:00~24:00/【土日祝】15:00~24:00
メニュー
キンジテカルビ(タレ・塩)580円、元祖にんにくタン730円、シバフハラミ(タレ・塩)630円、シマチョウ480円、ハイケイ480円、チョレギサラダ480円、もやしナムル330円、たまごスープ380円、冷麺680円、飲み放題1時間1200円(1時間延長600円)※すべて税込