【イオニュース PICK UP】朝大創立70周年事業へ協力呼びかけ 体育学科・体育学部卒業生期代表者会議
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来年、大学創立70周年を迎える朝鮮大学校(東京都小平市)では現在、70周年記念事業の一環として学生寮の冷房の設置、学生寮の改修、改築事業を推し進めている。朝大学生寮建設委員会や朝大同窓会、各学部の同窓会では卒業生たちに向けて学生寮の冷房の設置、学生寮の改修、改築のための募金運動へ協力を広く呼びかけている。
これと関連して2月28日には朝大師範教育学部体育学科(当時)および体育学部卒業生たちの卒業期別代表者会議が東京・上野の東天紅で行われた。会議には朝大体育学部同窓会の金益柱会長、宋修日学部長をはじめとする体育学部の教員、師範教育学部体育学科および体育学部の卒業生代表ら合わせて35人が参加した。
この日の集まりは、母校のために、後輩たちのために、卒業生が記念事業に一丸となって取り組むための決起の場として企画された。
会議ではまず、同窓会の金会長があいさつをのべた。金会長は当時の師範教育学部体育学科の伝統を継いで、体育学部が1999年から4年制の学部として新しくスタートし、これまで25年間の歴史を刻んできたことについて触れながら、「私は2016年から同窓会の会長を務めているが、学部の卒業生たちの活躍にいつも大きな力をもらってきた」と語った。
そのうえで金会長は、「母校と体育学部の発展のために1人でも多くの卒業生たちが記念事業に力を添えてほしい」と呼びかけた。
続いて宋修日学部長が70周年記念事業の内容とそれにともなう募金活動について、また体育学部が企画する今後のイベント内容について説明した。
宋学部長は「私たちは朝大創立70周年に向けて、世界で唯一の海外同胞大学という特徴と、学生たちの民族性を豊かにするということを重要視しながら大学を発展させていこうとしている。朝大を『우리 동포사회의 미래를 책임질수 있는 대학(在日同胞社会の未来を担っていく大学)』,『보호자들이 안심해서 맡길수 있는 대학(保護者たちが安心して子どもたちを送れる大学)』として発展させていくために教職員たちは奮闘している」とのべた。
宋学部長はまた、▼寮のすべての部屋に対する冷房の設置、▼学生寮の改築、改修の内容、▼募金運動のスケジュール、▼体育学科・体育学部の募金目標金額などについてもくわしく解説した。
宋学部長は「今後、体育学部では体育学科・体育学部の各卒業期の責任者たちを網羅したLINEグループを作成し、各期で募金運動を積極的に展開していきたい。また、募金運動のために、在日本朝鮮人体育連合会などのスポーツ分野に携わる同胞関係者、体育学部を後援してくれる関係者などさまざまな人たちとの連携も図っていきたい。今日の会議を機に卒業期別に大学創立70周年記念事業の宣伝を行ってほしい」と出席者に呼びかけた。
また今後は関西地方でも体育学科・体育学部各卒業期の代表者会議を行うことも考えているという。
体育学部の企画するイベントについては、朝大と体育学部、日本体育大学のコラボイベント(スポーツフェスティバル)とそれにともなう体育学部OBサッカーチームと日本の大学OB達のサッカーチームの交流試合と大焼肉交流会などが発表された。
同日、体育学部で長年、教鞭をとり、学部長も務めるなど同学部および民族教育の発展に貢献してきた許正彦さんと金世正さんを慰労する集いが行われた。
文、写真:金盛國