見せた底力、 同胞社会をもっと元気に! 京都同胞大運動会
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白熱した競技となった一般男性の騎馬戦
未来を展望するきっかけに
文:全基一、写真:盧琴順(共に朝鮮新報)
「あらゆる世代の同胞たちが垣根を越えて集い、京都同胞社会の底力を、明るい未来を展望するイベントを企画することで同胞社会をもっと元気にしたい」
京都府青商会の徐一繁会長(40)は、京都同胞大運動会を企画した理由をこう語る。

老若男女の同胞たちが競技を楽しんだ
昨年2月の総会で会長に選出された徐会長は、同胞社会と民族教育に対する熱い思いを持ちながら活動に携わる過程で、京都同胞社会を取り巻く現状に思うことがあったという。
青商会を卒業したOBたちの間で同胞社会やウリハッキョ(朝鮮学校)に対する関心が薄れていく現象、朝鮮学校の児童・生徒数の減少といった課題に直面しながら、「在日同胞社会って良いよね、朝鮮人として生まれてよかったよね、と少しでも思えるきっかけを作りたい」(徐会長)。
京都府青商会は、昨年7月に実行委員会を発足したものの、イベントの準備は停滞していった。実行委員には、昨年の総会を機に青商会に携わるようになった徐会長の同級生らが多数加わった。その一人である金龍圭さん(40)は「会長にすべて任せっぱなしで、同級生たちの間でイベントに対する責任感が乏しかった」という。徐会長も「1年目の会員たちが事業をどう進めて、具現化していけばいいのかわからなかった」と話す。

終盤では踊りの輪が広がった
時間だけがいたずらに過ぎるなか、実行委員会は昨年末に「もう後には引けない。一度やると決めたものは最後までやりきろう」と、イベントを予定通り実施することで合意。その過程には、徐会長の同級生らに対する後輩の幹事たちの、「会長が言うからではなく、自分たちがどう動くのかが大事じゃないのか」といった激励や鼓舞もあった。
こうして実行委員会は、今年に入って本格的に準備をスタート。とりわけ、動員活動においては、青商会会員が年初から総聯支部や分会をはじめとする機関・団体の会合、行事に一斉に出向き、行事への参加と協力を呼び掛けるローラー作戦を展開した。

フィナーレでバルーンを飛ばす参加者たち
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以上が記事の抜粋です。全文は本誌2025年5月号をご覧ください。