朝鮮と日本の狭間で~対朝鮮制裁のいま~
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朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮)と日本の間では現在、 「人・物・金」の往来が非常に困難な状況となっている。 日本政府が朝鮮に対し、独自の制裁を科しているからだ。 両国間のこのような不正常な状態は、 在日同胞たちの権利と生活を脅かしている。 対朝鮮制裁のもたらす被害を検証し、その本質を考えてみたい。
5月はじめ、約3ヵ月間の祖国滞在を終えて羽田空港に到着した際、知人へのお土産として買った化粧品38点(化粧水、乳液、クリーム、リップグロス等)をすべて「没収」された。空港職員は「北朝鮮からの輸入品は一切日本に持ち込めなくなっておりまして」云々の一点張り。そればかりでなく、東京税関宛の(輸入品の)「任意放棄書」と、輸入品の破棄処分に関する権限を航空会社へ委任するといった内容の書類まで書かされ、お土産の処分に無理やり同意させられた。お土産品でなくとも、朝鮮製(産)の物品は原則持ち込めなくなっているという。有無を言わさぬ職員の対応に、とても不愉快な思いをさせられた。・・・