8月15日と水曜デモ
広告
今日8月15日は、朝鮮が日本の植民地支配から解放された日です。逆に言えば、日本帝国が滅亡した日。朝鮮の北と南では解放記念日として祝います。
ご存知のとおり、日本は1868年の「明治維新」から、欧米の帝国主義諸国の後に続き、朝鮮への侵略を開始しました。1910年、完全に朝鮮を植民地支配したあと、アジア諸国への侵略を拡大していきます。
その残虐で無謀な国策が破綻したのが1945年8月15日です。
しかし、日本では「敗戦の日」ではなく、「終戦記念日」としています。この原稿を書いている14日から、「終戦記念日」に関することをテレビのニュースでも流しはじめています。今日もいろいろなイベントが行われ、テレビ、新聞などでも取り上げるでしょうが、戦争の悲惨さを伝えたり、どれだけ大変だったのかといった回想をしたりというのがほとんどでしょう。毎年、そうです。日本が敗戦するまでにアジア諸国に対して行ったことについて、振り返り反省する内容の行事や報道はほとんどないことと思われます。
そして、今の日本は「維新」の文字がふたたび飛び交っています。
日本は過去の清算も、朝鮮民主主義人民共和国とは行っていません。月刊イオの9月号では、特別企画として朝・日平壌宣言10周年に際して特別企画を組んでいますが、この10年、国交正常化を約束した平壌宣言を結んだにもかかわらず、朝鮮との関係を断絶してきました。
報道では今月末にも4年ぶりに朝・日の政府協議が行われるとのことですが、どのような交渉がなされるのでしょうか?
日本は過去に、強制連行や日本軍「慰安婦」制度の犠牲者に対して個人レベルでの補償も行っていません。なぜ、日本軍「慰安婦」制度の犠牲者のハルモニたちが、今も毎週水曜日にソウルの日本大使館前で抗議行動をやらなければならないのでしょうか。
今日の8月15日は水曜日です。
今日も日本軍「慰安婦」制度被害者のハルモニたちは水曜デモを行います。東京でも以下のアクションが行われます。関東にいる方々はぜひ参加してください。(k)
第1035回韓国水曜デモに連帯する世界同時アクションin 東京 8・15 終わらない戦争 「慰安婦」被害者に謝罪と賠償を!
とき:2012年8月15日(水) 開場:14:00
第1部:14:20~映画上映会@日比谷図書文化館
第2部:17:30~ちょうちんデモ@日比谷公園→銀座方面
●第1部:映画上映会とおはなし
とき:2012年8月15日(水)
場所:日比谷図書文化館
14:00 開場
14:20 主催者趣旨説明
14:30 ドキュメンタリー上映
「終わらない戦争」(監督 金東元)60分
http://www.jca.apc.org/ianfu_ketsugi/63years_on/
15:30 休憩
15:40 「慰安婦」問題の今
梁澄子(「慰安婦」問題解決全国行動2010共同代表)
16:10 国内外からの様々なアピール
16:50 閉会
参加費:無料
●第2部:ちょうちんデモ
17:30に日比谷公園の霞門付近にお集まりください。
ちなみに
ドイツも降伏した日を「解放記念日」と呼んでいますよ。
ドイツは昔から「悪いのは全てナチスでありドイツ人は被害者」というスタンスなので、降伏日は「ナチス支配からドイツが解放された日」という位置付けなんですよね。
ナチ党を選挙で第一党にしたのは国民であることを考えるとかなり無責任にも思えるのですが、この不思議なロジックにより政治家は「ドイツが-」ではなく「ナチスが悪いことをした」と謝罪して誠実さをアピールしつつ、国民はドイツ人としての誇りを保てるという上手いことをしているんですよね。
もしドイツを見習って日本人が「陸軍が勝手に暴走しただけ。日本人は被害者」と言ったら隣国から大バッジングされそうではありますが・・。