vol.11 つなぎ、つぐものの原点をさぐる
広告
「ダイアローグ岡山」の朝鮮学校アートプロジェクト
多文化・多価値を抱えて生活する人々への理解を対話によって深め、想像力を養うことで、地域社会をより豊かな場所へと作り上げていくことを目指す人々がいる。「ダイアローグ岡山」―2003年に発足した、社会学研究者やアーティスト、在日朝鮮人の若者など、さまざまな背景を持つ人々のグループだ。毎月第2木曜の会合を基本にしながら、さまざまな活動を行っている。 そんな彼らは2年前から地元・岡山にある旧岡山朝鮮初中級学校(岡山市藤田)の校舎を舞台にしたアートプロジェクト「朝鮮学校ダイアローグ」を開催している。目的は、「ダイアローグ=対話」を通じて「もうひとつのジモトの記憶と風景」を見出すこと―。
11月3日から11日まで第3回の「ダイアローグ」が開催された。今回は、在日朝鮮人や学校にまつわる記憶やイメージを素材とした表現を校内各所で行うことで、朝鮮学校という場を見せることをテーマにした。