特集:在日朝鮮人とマスメディア
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在日朝鮮人とマスメディア
日本社会の「反北朝鮮」の世論作りに日本のマスメディアによる 歪んだ報道が大きな役割を果たしている。「高校無償化」からの朝鮮学校排除問題に 代表されるように、同じように在日朝鮮人の問題についても 日本のマスメディアの報道は、正しい情報、視点を伝えているとは言えない。 報道のあり方が在日朝鮮人の生活に直接悪影響を与えると言っても過言ではない。 日本のマスメディアは在日朝鮮人をどのように報じてきたのか、 またそれがどのような影響を及ぼしてきたのか、検証する。
日本の新聞社説は朝鮮高校「無償化」除外問題をどう語っているか
政府、排除論者が設定したアジェンダの虜になったマスメディア
メディアリテラシーはなぜ必要か
マスコミ情報と接するための「8ヵ条」
康熙奉 ●ジャーナリスト
在日朝鮮人はどう報じられてきたか
日本の朝鮮植民地支配の根底には朝鮮への徹底した蔑視があったが、戦後のマスメディアにおいて、その差別意識は克服されたのだろうか。1960~70年代の状況を長沼節夫さんに、1990~2000年代の状況を中村一成さんに聞いた。
記者の証言 1960~70年代:早々と処刑された少年・李珍宇
長沼節夫 ●元時事通信記者
記者の証言 1990~2000年代 :ヘイトクライムと90年代のバックラッシュ
中村一成 ●元毎日新聞記者
在日朝鮮人とメディア
~1960年代から振り返る
高演義 ●朝鮮大学校客員教授
なぜ私たち在日朝鮮人はいつまでも書かれる対象、報道される客体なのか、こちらから逆に日本を報道する主体となれないものか―。私たちと日本メディアとの関係史を1960年代から大きく振り返ってみたい。
歪んだ歴史認識、日本の再軍備…
偏向報道が生まれる背景とは
在日朝鮮人の問題をはじめ朝鮮に関する日本のメディア報道はなぜこれほどまでに偏向し歪むのか。さまざまな要因が複雑にからみ合ってはいるものの、日本社会が抱える根本的な歴史認識や政治体制のあり方の問題が浮かび上がってくる。主に1990年代以降の日本社会の変化と、そのマスコミ報道への影響を、識者・メディア関係者の話から探った。
朝鮮学校@海外メディア・地方紙
「横並びの報道しかしない」と批判されるのが日本の「全国紙」。それに対抗するかのように独自の視点で在日朝鮮人を追う海外メディアと地方紙で健筆を振るう人たちを紹介する。
在日同胞のあるがままの姿を知らせたい 朴思柔さん、朴敦史さん●コマプレス
朝鮮学校差別、見過ごせない 石橋学さん●神奈川新聞記者
2つの文化を生きる存在、もっと知りたい マリー・リントンさん●「フランス24」記者
見失われた「ジャーナリズムの役割」
マスメディアが戦争を補完する時代
篠田博之 ●月刊「創」編集長