特集：飛び出せ、ちびっ子アスリート！

飛び出せ、ちびっ子アスリート！

日本各地のウリハッキョや同胞コミュニティでは、幼少期からいろいろなスポーツに触れ心と体を育み、子どもたちの可能性を広げる多様な取り組みが行われています。
今月の特集では、サッカー、ラグビー、新体操と、様々なスポーツを日々がんばる子どもたち、ちびっ子スポーツクラブの活動を紹介します。
さぁ、未来のトップアスリートを夢見るちびっ子たちの登場です！

ちびっ子スポーツクラブ01／東京・高麗ジュニア

集まれ未来のラガーマン、モットーは「楽しく」

毎週火曜日の午後７時。東京都内の朝鮮学校児童たちを中心に、子どもたちが東京朝鮮中高級学校のグラウンドに集まってくる。都内の同胞児童たちを対象としたラグビースクール「高麗ジュニア」の練習だ。

東京コリアンラグビーフェスティバル（4月28日）で行われた試合（対玉川学園低学年ラグビー部）と練習のようす。白のキャップが「高麗ジュニア」（写真はいずれも朝鮮新報提供）

ちびっ子スポーツクラブ02／東神戸のテッキョン教室

民族の伝統武芸で健康と礼儀を

テッキョン（택견）という武芸は日本ではあまり知られていないが、朝鮮半島に古くから伝わるもので、弓道、シルム（朝鮮相撲）と並び民族の「三大武芸」と呼ばれている。韓国では重要無形文化財に指定されている。兵庫県神戸市に民族の伝統武芸を学ぶ子どもたちを訪ねた。

テッキョンは足による攻撃が主となる。基本となる蹴りには相手下半身への掛け技、上半身への蹴りがあり練習されていた。子どもたちも、経験年数が長いとあざやかな蹴りが繰り出される

 ちびっ子スポーツクラブ03／広島朝鮮学校サッカースクール

サッカーを通して技術と人間性を育む

広島朝鮮初中高級学校には、同校付属幼稚班に通う幼児と初級部の児童たちを対象にしたサッカースクールがある。多くのサッカー少年たちが参加し、懸命にボールを追っている。

アップにも全力な子どもたち

ちびっ子スポーツクラブ04／東京拳闘団キッズチーム

剛と柔を育み、めざせチャンピオン！

毎週水曜の夕刻、東京朝鮮中高級学校（東京・北区）のボクシング部部室では、20～40代のボクシング愛好家らの練習会が行われている。運営するのは今年４月に結成された東京拳闘団。サンドバックやミットを打つ音、汗の匂いと熱気が漂う部室で、大人たちに負けじと、キッズチームのちびっ子たちも奮闘中だ。

現在キッズチームでは、学齢前から中級部までの６名が練習に励んでいる

ちびっ子スポーツクラブ05／東京第９初級の新体操クラブ

身体で表現、楽しさ目覚める

背筋を凛と伸ばしてまずはあいさつから。音楽が流れると、薄ピンク色のレオタードに身を包んだ子どもたちが弾けるように駆け出した。リズムに合わせてスキップ、ジャンプ！　ここ東京朝鮮第９初級学校（東京・杉並区）では週に一度、低学年を対象にしたクラブ活動で新体操のレッスンが行われている。

「10秒キープできるかな？」。ウォーミングアップも柔軟体操も、音楽に合わせてリズミカルに♪

スーパーちびっ子ファイブ

日本各地でスポーツを楽しむ同胞の子どもたち。取り組むスポーツも、球技や格闘技、ウィンタースポーツと様々です。
いつか世界に名だたる名選手が出てほしいという願いを込めて、各競技に燃える５人のちびっ子を紹介します。

01―空手
クレバーなコマ空手家　全泰無くん（9）

02―フィギュアスケート
「アリラン」に合わせて滑りたい　鄭有茄さん（11）

03―テコンドー
夢は世界チャンピオン　黄将くん（11）

04―バスケットボール
ヘバラギカップ、３連覇目指します　鄭鮮芽さん（11）

05―水泳
向上心いっぱいの頑張り屋さん　趙在芯くん（8）

スポーツと子どもの発達・成長

姜末玲　●朝鮮大学校体育学部准教授