三重県青商会
広告
今年5月、活動の再スタートを切った三重県青商会。同月19日、四日市朝鮮初中級学校で同青商会第4期総会が行われ、新役員らが選出された。三重県青商会の総会が開かれたのは実に13年ぶり。
1996年に結成された同青商会は諸事情から活動が下火になっていった。8年前、県内の若者が集まる唯一の場だった県蹴球団が活動休止になると、若い世代は学校や同胞社会からさらに遠ざかった。30代、40代の幅広い層を集める基盤が必要とされる中、青商会活動再開の転機となったのは2年前に四日市初中チャリティを目的に行われたイベント「Y.YCUP」だった。有志たちが集まり、今年1月には総会の準備委員会を結成。このたび大きな一歩を踏み出した。
新会長に選出された金正哲さん(39)は、「同じような苦境にある他の地域でも青商会を通じて若い世代ががんばっている。自分たちも背中を押された。再スタートは小さな一歩かもしれないが、地道な活動を通じて会員を拡大し地域同胞社会を盛り上げていきたい」と語った。
三重県青商会の活動再開によって、北海道から九州まですべての地方青商会が稼動し、一つのネットワークで結ばれたことになる。今期、三重県青商会は▼四日市初中の園児・児童募集、民族教育権擁護活動、財政支援、▼県内の同胞青年ネットワーク拡大のため青商会の組織、活動体系を整えていくことに重点を置いて活動を展開していく予定だ。