東春朝鮮初級学校/付属幼稚班
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東春朝鮮初級学校/付属幼稚班
1946年11月11日/児童49人(幼稚班12人、初級部37人)/29世帯/学区:春日井市、小牧市、名古屋市守山区、犬山市、岐阜県の東濃・中濃地域/交通:JR春日井駅から徒歩12分
めざすは、家族のようなあたたかい学校
午前10時。愛知県春日井市にある東春朝鮮初級学校に、オモニたちが次々と集まってきた。「アンニョンハシムニカ!」。児童たちの元気なあいさつに明るく答えるオモニたち。賑やかに言葉を交わしながら、エプロンにマスク、手袋をして準備は万端。ダンボールに入った大量のキムチを次々と開けて、小さな袋に小分けしていく手つきは慣れたものだ。「平均年齢は35歳!?」と笑いを飛ばしつつ、テキパキと作業をしながら、おしゃべりに花を咲かせる姿は若々しい。お互いの職場での珍事件や、子ども・ハッキョのことと、話題と笑い声は尽きなかった。
月に一度実施しているキムチの販売は、東春初級オモニ会の大切な活動のひとつ。10人いる役員のうち、この日は9人のオモニが参加した。ハクサイ、キュウリ、チンゲン菜といった各種キムチをはじめ、コチュジャンやごま油、おろしニンニクなど全18種類の中から注文を受け、販売している。食材は、大阪・鶴橋から取り寄せたもの。大量のキムチや食材を午前中に仕分けし、午後からは配達に向かう。対象は同胞だけではなく、近所の日本市民や東春初級の隣にある春日井市立上条小学校の教員まで幅広い。多いときは月に15万円以上の売上があるという。
オモニ会では他にも、年に5回の給食や子どもたちへの絵本の読み聞かせ、年末の餅つき、サマーフェスタでの売店販売などさまざまな取り組みをしている。