中欧3ヵ国を訪れて
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前回のエントリでも触れたが、先日、1週間ほど海外旅行に出た。行き先は中欧。プラハ(チェコ)、ブダペスト(ハンガリー)、ウィーン(オーストリア)の3都市を回ってきた。
成田からパリ経由で空路プラハへ。そこから列車でブダペスト、ウィーンへと。百塔の都・プラハ、ドナウの真珠・ブダペスト、音楽の都・ウィーン、いずれも中世から現代まで長い歴史を持つ都市で、見どころはたくさんあった。プラハ訪問に国境をまたいでの列車旅行と、以前からの念願も叶えることができた。
2013年のスイス以来、3年ぶりに訪れた欧州はいま難民問題に揺れている。
今回訪れたハンガリーやオーストリアは、シリアなどからドイツやスカンジナビア諸国を目指す人々の経由地でもある。各方面からの国際列車が乗り入れる鉄道の玄関口・ブダペスト東駅やウィーン中央駅は、ドイツが80万人の難民の受け入れを表明した昨年9月以降、難民たちであふれかえるようすがニュースでも大きく報じられた場所だったが、半年経った今ではもうその当時の面影はなかった。オーストリアはドイツと並んで難民の受け入れに積極的な姿勢を示していたが、昨年10月に行われた首都・ウィーンの市議会選挙では極右政党が過去最高の得票率を記録するなど、急激な難民流入に対する不安や反感が社会に広がっているといわれている。今年1月には政府が難民の引き受けを制限する政策を導入すると発表している。
外からのいち旅行者がたかだか数日の滞在でその国について何かを語るなどおこがましいとは思うが、今回の旅については折に触れて旅行記なども書いてみたいと思う。(相)