《내나라(わが祖国)》
広告
先週土曜日は4月15日で、金日成主席の生誕105周年を迎える日だった。午後、それを記念する大会に参加した。
大会が終わってから、第2部として金剛山歌劇団による芸術公演が行われ観覧した。主席の生誕を慶祝する公演ということで、懐かしい歌がいくつも登場し、懐かしい朝鮮の歌が大好きな私にはたまらない舞台だった。
大学に入り、朝鮮語を学び始めた。同時に朝鮮の歌もたくさん覚えた。歌の歌詞で朝鮮語の単語もたくさん修得することができた。
「朝鮮の歌で一番好きなものは?」と質問されると非常に困るのだが、《내나라(わが祖国)》と答えても良いのでは、と思うほど、《내나라》という歌が好きだ。土曜日の公演でも歌われた。
朝鮮民主主義人民共和国は現在、日本において「厄介な国」「何をしでかすかわからない危険な国」「国際秩序を乱す国」だと見なされている。そういったイメージは、意識的に作られたものだ。
シリアやアフガニスタンに対して実際に攻撃を加えているのは米国だ。今まさに米韓合同軍事演習を平壌の目と鼻の先で行っている。米国は一貫して朝鮮に対して軍事的圧力をかけ続けてきたし、それに日本は加担し続けてきた。
いま日本では朝鮮半島情勢が緊張していると、盛んに煽っているが、緊張をもたらしているのは朝鮮ではない。米国とそれに追従する勢力だ。
米国らの圧力の中で、朝鮮は国づくりを進めてきたし、これからも進める。
《내 나라》をはじめ朝鮮の歌には、多くの困難な中でも国づくりを進めてきた朝鮮・朝鮮の人々の誇りや気概があふれている。《내나라》を聞いてまた、朝鮮と在日朝鮮人との関係を考える機会となった。そして、危機を作り出している米国などにあらためて怒りがこみ上げている。
日本社会の中で生まれ育ち、日本のあふれる情報の中で生活しているにもかかわらず、朝鮮を支持する人たちはいる。朝鮮人にも日本人にもいる。そのことを多くの日本人は理解できないのだろう。(k)