青商会結成20周年記念ウリ民族ツアーステージ 世代を継ぎ、未来への扉ひらこう
広告
青商会結成20周年記念ツアー公演「세대를 이어(世代を継いで)~未来への扉~」が9月6日、東京・昭島のKOTORIホールで開幕初日を迎えた。この日は、日本全国各地の青商会役員をはじめ、西東京地域に居住する同胞ら約800人が観覧。ツアー公演は「ドキュメンタリー&ミュージカル」という今までにない演出で、すでに多くの好評を得ている。
物語の始まりは2045年。朝鮮学校に通う主人公のミレは、先生から民族教育の歴史を整理する作業を任せられる。恵まれた時代に生き、歴史に無頓着なミレだが、ひょんなことから30年前の世界にタイムスリップしてしまう。そこで見たものは、朝鮮学校の教員をしていた若かりし頃のハルモニ(祖母)と、閉校の危機にさらされた朝鮮学校の姿だった。さらにミレを過去に導いたコッポンは、ハルモニが持っていた次世代へのバトンと一緒に、トッケビ(お化け)に連れ去られてしまう。ミレとハルモニは、コッポンとバトン、そして未来へ帰るための鍵を探しに出かける。
初日の公演を観覧した同胞たちは、一様に感動の言葉をのべていた。
2歳の息子を親に預けて観覧に訪れた崔未華さん(28)は、公演の楽曲・演奏を担当した崔誠一さんの妹。「ウリハッキョに通って、1世や2世の思いや歴史が大事だとは知っていたけど、改めて自分たちが守らないといけないんだと感じた。次の世代にもそれをつなげていきたい」(崔さん)。
公演は9月中旬までに東京、愛知での日程が終了。9月26、27日には大阪で、10月3日に広島で最終公演が行われる。日程、問合せ先など詳細はHP(http://kyc.gr.jp/kyc20th/)にて。