日本で一番大きな朝鮮初級学校 おいでよウリハッキョvol.2 生野朝鮮初級学校
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日本最大の朝鮮人集住地域である大阪市生野区に建つ生野朝鮮初級学校。単設の初級学校としては日本全国の朝鮮学校の中で最大の規模を誇る。昨年、創立25周年を迎えて、幼稚班で2歳児保育が始まり、校舎の改修・補修など教育環境の整備も行われた。
△今月のハッキョ
生野朝鮮初級学校
歴史:91年4月1日、生野区内の3つの初級学校(東大阪朝鮮第1、第3、第5初級学校)が統合し、誕生。翌92年8月30日、第5初級学校の跡地に新校舎が竣工。各校の附属幼稚班も統合し、生野朝鮮幼稚園に。97年4月、生野初級付属幼稚班となり、翌98年4月、新園舎竣工とともに生野初級に移転。2016年、創立25周年を迎えた。
データ:梁学哲校長/園児・児童:209人/学区:大阪市生野区、平野区、住吉区、阿倍野区など
〒544-0012 大阪府大阪市生野区巽西3-14-16
Tel:06-6758-0848
△2歳児保育始めました!
昨年10月に6人入園
近年の同校の意欲的な取り組みの一つとして挙げられるのが、2016年から始まった2歳児保育(4年保育)だ。昨年10月、第1期生として6人が同校付属幼稚班に入園した。
同校では一昨年11月に準備委員会を発足させ、準備を進めてきた。昨年8月に園舎の改築工事を行い、2歳児クラスの保育室を整備し、床暖房と空調も新調。洋式トイレを増設し、炊事室と玄関も改築した。
「保護者からの評判も上々」だとクラスの担任・安充心さん(41)は話す。4年保育のスタートは園児、児童数の増加にもつながるとして期待が寄せられている。
△生野朝鮮初級学校のトライ!
学校、保護者、地域が一体に
近年、生野朝鮮初級学校では児童たちが言葉、歴史、伝統など「ウリ」を誇れるような教育に力を入れる一方、2歳児保育の実施など意欲的な目標を矢継ぎ早に掲げて、推し進めてきた。日本屈指の同胞集住地域に建つアドバンテージを活かし、掲げた課題に学校、保護者、地域同胞社会の三位一体で取り組んでいる。