学びと成長の種がいっぱいのハッキョ/おいでよウリハッキョvol.7 名古屋朝鮮初級学校
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今春、19人の園児と23人の初級部児童を迎え、全校園児・児童数が189人になった名古屋朝鮮初級学校。生野朝鮮初級学校に続き、2番目に児童数の多い単設初級学校だ。教員、保護者たちの連携と一人ひとりの個性を伸ばせる環境の中、園児・児童たちは日々健やかに成長している。
△今月のハッキョ
名古屋朝鮮初級学校
歴史:1945~46年、県下各地に国語講習所を設立。名古屋市に則武朝鮮人学校、朝聯千種学院、港朝鮮人小学校(それぞれ、後の愛知朝鮮第1、第2、第3初級学校)なども開校。56年、県下の各初級学校を愛知朝鮮第1~第11初級学校に改称。88年、愛知第1の新校舎竣工(現在の名古屋初級校舎)。各学校ごとに移転や統合がなされる。2000年、最終的に愛知第1、愛知第2、愛知第3を統合し、名古屋朝鮮初級学校を新設。
データ:金星年校長/園児・児童:189人/学区:愛知県名古屋市、一宮市、愛西市、豊明市、日進市、東海市、刈谷市、あま市、北名古屋市、清須市、江南市、豊田市、愛知郡東郷町
〒453-0801 愛知県名古屋市中村区太閣1-18-33
Tel:052-451-4725
△園児数は61人!
今年度、名古屋初級の幼稚班園児数は61人。校内や運動場を元気いっぱいに走り回る子どもたちの姿が印象的である。幼稚班の年少クラスから初級部3年生まで毎日通学バスで送り迎えしているため、8台のバスが稼働している。
同校では幼稚班・初級部ともに日常的に縦割り活動を導入し、上級生と下級生が普段から助け合って生活する習慣をつけている。また、教育にも力を入れている。15年度からICT教育導入のための準備を進め、現在は一部の授業で実際にiPadを使用。今後さらに研究を深めていく計画だという。
「子どもたちが通いたい学校、保護者が通わせたい学校」にするため、さまざまな分野で積極的な実践をしている、活気のあるハッキョだ。
△座談会 潜在能力生かし、活気ある教育の場を
金星年さん(48)×李延男さん(41)
来る7月16日、愛知県でウリ民族フォーラムが開催される(主催=愛知県青商会)。
今年のテーマは「民族教育」だ。愛知県青商会の李延男会長と名古屋朝鮮初級学校の金星年校長に、フォーラムを目前に控えたいま、考える課題と目標について話してもらった。
プロフィール
きむ・そんにょん●岐阜朝鮮初中級学校、愛知朝鮮中高級学校、朝鮮大学校歴史地理学部(当時)を卒業。母校である岐阜初中で教員をしたのち、愛知県下の各朝鮮学校で教鞭をとる。2015年より名古屋初級に赴任。今年、同校校長に就任した。
り・よんなむ●愛知朝鮮第3初級学校(当時)、愛知朝鮮中高級学校、朝鮮大学校経営学部を卒業。3児の父で、名古屋初級と愛知中高中級部に子どもを送る。愛知県青商会会長のほか在日本朝鮮人愛知県籠球協会の理事長も務め、精力的に活動している。