児童・生徒数が11年連続増加、より魅力多いハッキョに/おいでよウリハッキョvol.6 西東京朝鮮第2幼初中級学校
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明るい校舎と見晴らしのいい校庭で園児・児童・生徒たちがのびのびと学校生活を送る西東京朝鮮第2幼初中級学校。児童・生徒数減少の危機を乗り越え、再び幼・初・中の教育体制を整えた同校では、11年連続で児童・生徒数が増えている。地域と手をとりながら、さらに魅力を増やしていこうと模索を続けている。
△今月のハッキョ
西東京朝鮮第2幼初中級学校
歴史:1946年1月に母体となる町田朝聯学院が創立。55年に認可を取得し「東京朝鮮第12初級学校」として再出発。61年、「三多摩朝鮮第2初級学校」に改称。68年に現在の場所に移転し、同年に中級部、72年に幼稚班併設。89年、「西東京朝鮮第2初中級学校」に改称。幼稚班が98年に休園、中級部が2005年に休校するも、07年、16年にそれぞれ再開。12年には新校舎が建設された。
データ:李政愛校長/園児・児童・生徒:89人/学区:東京都町田市、八王子市(一部)、神奈川県大和市、相模原市、海老名市、厚木市、横浜市瀬谷区、横浜市青葉区、川崎市麻生区など
〒194-0015 東京都町田市金森東1-17-1
Tel:042-722-0051
△念願の中級部再建
中級部が休校となったのは2005年。当時、児童数は21人にまで落ち込んだ。しかし、一部保護者の要望や学校教員の熱意によって、2016年度に3人の入学生とともに中級部を再出発させる。上級生はいないものの、生徒たちは学校と地域の愛情をたっぷり受けながら1年を過ごした。教室には笑顔が耐えない。
今年度の全体の人数は89人。中級部は8人の新入生を向かえてさらに活気付いた。中級部再建を期に中級部バスケ部と美術部が復活。今年は生徒の希望に合わせて同校で初めて器楽部が作られた。クラスも部活も規模はまだ大きくないが、生徒や保護者の希望に添って中級部を充実させていこうと、教員たちも奮闘している。
△座談会
どんな時も、目の前にいる子どもたちのために
鄭成姫さん(40、右)×金世英さん(29、中央)×裵淳恵さん(27、左)
西東京朝鮮第2幼初中級学校は今年、8人の幼稚班園児、11人の初級部児童、8人の中級部生徒の計27人の新入生を迎え、在校生89人で新年度をスタート。11年連続で児童・生徒数を増やし、さらに中級部を再建したのは近年この学校だけだ。中級部再開にいたる経緯や葛藤、来年度目標にしている「児童・生徒数100人の学校」を実現するための意気込みを聞いた。
プロフィール
ちょん・そんひ●横浜朝鮮初級学校、神奈川朝鮮中高級学校、朝鮮大学校音楽科、同校研究院予備科(当時)を卒業。2000年度から西東京朝鮮第2初級学校(当時)に勤務。現在初級部6年生を担任。
きむ・せよん●東京朝鮮第9初級学校、東京朝鮮中高級学校、朝鮮大学校文学歴史学部歴史地理学科を卒業。2010年度から同校勤務。現在中級部1年生を担任。初級部・中級部バスケ部顧問。
ぺ・すね●西東京朝鮮第2初中級学校(当時)、東京朝鮮中高級学校高級部、朝鮮大学校教育学部保育科を卒業。2010年度から同校勤務。現在、幼稚班の2歳班「シアリ班」を担当。