【特集】おいでよ、児童文学の世界へ
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本を読んでいますか? 字が読めるようになったら、
それぞれの年齢に合わせた物語を読んでもらいたいものです。
幸い、日本には子どもたちのための世界中の物語がたくさんあり手に取ることができます。
本には人類の悠久な歴史の中で積み上げてきた知恵や財産が詰まっています。
小中学生の子どもたち、長い夏休みに本をたくさん読んでください。
児童文学―子どもと大人が出会う場所
李慶子●児童文学作家
在日の子どもに光をあてたい
児童文学の歴史をたどると、大人の文学がそうであるように伝承文学がある。人間がまだ文字を獲得していなかった昔、神話や伝説、寓話やことわざ、民謡やわらべうたなどが口承で伝えられ、文字化が進むにつれ子ども向けに再話されていった。ヨーロッパではすでに紀元前6世紀ごろイソップの『寓話集』が登場し、16世紀にはフランスのペローが『ペロー童話集』を出している。これは最初大人向けに書かれたもので、後に子ども読者を獲得するにいたった。18世紀初めに登場したドイツのグリム兄弟による『グリム童話集』も伝承から生まれたものだ。…
〈創作童話〉シャワーのしずく
文玉仙●演出家
パンウルは、生まれたばかりのシャワーのしずくです。
しずくたちは、シャワーの出口でおふろのドアがあくのをワクワクしながらまっています。
でも、小さなパンウルはこわくてたまりません。
「ダイビングしなきゃダメ?」
すると、兄さんしずくがいいました。
「ここからとばないと海には行けないよ」
「海?」
「そう、海はぼくたちのふるさとなんだ」
「ふるさと…」…
みんなのお気に入り。
各年代の本好きの人たちに、お勧めの児童書を2冊ずつあげてもらいました。ご参考に。
私の大好きな4冊my favorite korean books
金真美さん●朝鮮大学校文学歴史学部教員
INTERVIEW さくまゆみこさん・翻訳家/新しい世界への「窓」を開く
翻訳家、編集者として長年、国内外の良質な子どもの本を数多く世に送り出してきた
さくまゆみこさん(「アフリカ子どもの本プロジェクト」代表)に、
児童文学の魅力やアフリカとの関わり、おすすめの作品などについてインタビューした。
YA本はおもしろい!―奮闘する児童出版
幼いころに絵本や童話に親しんでも、小学校の高学年や中高生になってパッタリ…という話をよく聞く。
「おもしろい本があれば、振り向かせることもできるはず!」と奮闘する児童書業界の人たちに話を聞いた。