【特集】平昌五輪から再び―出会いと希望の祭典
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平昌冬季五輪(2月9~25日)を契機に急速に動き始めた朝鮮半島の北と南の和解と交流は、3回目となる首脳会談へとつながろうとしている。平昌五輪には朝鮮から大規模の選手団や高位級代表団、応援団、芸術団などが参加、人々と交流を深めた。世界の耳目を集めた開会式での共同入場は、北と南のさらなる統一へと向けた動きへと進む。平昌五輪は、出会いと希望の祭典となった。
統一旗かかげ、北南合同入場
「ワンコリア」、世界に伝えた平和のメッセージ
世界最後の分断国家、朝鮮半島の北と南は、
平昌冬季五輪で11年ぶりとなる合同行進を行い、民族の悲願、
統一に向けた力強い平和のメッセージを全世界に伝えた。
ぶつかり、支え合い…「私たちは一つになった」
五輪初、チーム・コリアの前人未到の挑戦
五輪史上初となる女子アイスホッケー北南単一チーム「コリア」。世界の耳目を集めた前人未到の挑戦は、5戦5敗(2得点28失点)の最下位に終わった。しかし北南の選手らがともに笑い、泣いたチーム・コリアの熱い戦いは、勝敗のみで語り尽くせない大きな感動と希望を与えてくれた。
ともに奏でた統一のハーモニー
芸術公演、合同応援、広がった北南交流
平昌五輪では競技場の外でも数多くの北南交流が広がった。五輪を契機に訪韓した三池淵管弦楽団、応援団をはじめとする北の大規模訪問団が公演や応援を通して南の同胞らに伝えたのは、平和統一への強い願いだ。
南の地で走らせた「統一列車」
在日の熱意を伝えた総聯同胞応援団
在日同胞を先頭に「統一列車」が走った。両手を前行く人の肩に乗せ、列を成して踊る様は結婚式や宴席で見慣れた余興のはずだった。しかし、ここは日本でも朝鮮でもない南の地。在日同胞と南の市民3000余人が一丸となって「統一列車」を走らせようとは夢にも思わなかった。
「胸に迫るこの思い…これが“統一”なのか」
垣間見た統一への意識
五輪開催期間、北の人々とともに「ウリヌンハナダ!(われらは一つ)」を叫んだ民族共通の体験は、南の市民の意識にどのような変化をもたらしたのか。