夏、蝉。
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暑さもきびしくなってきたころ、先日仕事場の仲間たちと海に行った。
ひとしきり楽しく泳いだあと、皆で露天風呂に入り一息ついた。
露天風呂から空を仰ぐと
真っ青な空に入道雲がかかり、
緑の木には蝉が張り付き、しつこいくらいに鳴いている。
昔、私がまだ学生だった時期、
夏休みに入り特に何もすることもなく、
こうして蝉の声を聞きながら、ひとり空を見上げていたことがあった。
自分は何年か後にちゃんとした大人になっているのだろうかと、
まだ先の見えない将来に不安を感じていた。
やりたい仕事ができているだろうか、とか、
周りに誰もいなくなっていたらどうしよう、とか。
それでも、
いまはあの時よりは少しいい大人になれている、と
露天風呂に浸かって楽しく話しをしている仲間たちをみて思った。(愛)