祖国の動物(祖国訪問記・番外編2)
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日本で街中にいる動物というと、イヌとネコである。祖国にいる間、街中で見た動物を多い順に挙げると、1位―ウシ、2位―ヤギ、3位―イヌ、4位―ブタ、5位―ヒツジ…となる。ウシは500頭くらい見た。ヤギも同じくらいの数を見たが、ヤギは1回現れると集団でいるので、数が多くなる。3位のイヌはぐっと下がって100匹くらい。
ウシは祖国でもっともポピュラーな、身近な動物であろう。平壌の中心部にはさすがにいないが、少し郊外に出ると姿を現す。日本で言うと、銀座にはいないが練馬区あたりにはたくさんいるという感じ。日本でおなじみのホルスタインではなく、黄色のウシだ。畑を耕したり人やものを運んだりと一生懸命に働いている。だから「ウシさん」と「さん」をつけて呼びたくなる。
イヌの数も以前と比べるとずいぶん増えた印象だ。目にしたイヌはほとんどが愛玩犬で、ここでも祖国のライフスタイルの変化を知ることができた。
ネコは1匹も見なかった。過去の訪問でもたった1度しか祖国でネコを見たことがない。不思議である。案内のパクさんに、「ネコはいるのか?」と訊ねると、「家のなかで飼っている」と言う。(本当かなあ)と思いながらも、飼っているところをぜひ見てみたいと思った。
写真は、内七宝の開心寺にいたイヌ。われわれの写真撮影をちょっとじゃました。(k)