優しいおじさん店長
広告
締め切りの日だった10日の夜、会社を出て精神的にヘエヘトになりながらも、
なぜか頭の中には「おでん食いたい」というのでいっぱいになり、駅近くのコンビニでおでん欲しさにレジ周りでうろうろしていた。
そこのコンビニのおじさん店長に、「いいですか?」と言ってからおでんの具を言おうとしたら、「何個くらいですか?」と聞かれた。
まず数なのか?と思いながらも、とりあえず「5つです」と答える。
好きな具を頼んでいるうち、あれもこれもと欲が出てしまい、自前申告した数を遙かに超えいるのに気付く。
このくらいでと会計をして、おじさんは汁がこぼれないよう、丁寧におでんの容器にテープを貼ってくれた。
「お箸は2膳ですか?」
さすがに頼みすぎたのか? どうやらおじさんは私以外の誰かとこのおでんを食べると思ったらしい。
恥ずかしかったが、 「いえ…、ひとつで」と即答した。
ついでに薬味まで聞いてきたので、もう立ち去りたいと思い、「カラシで!」と答えると、おじさんは「柚子こしょうも美味しいんで是非試してみてくださ~い」と、柚子こしょうも入れてくれた。
ありがとう、おじさん。柚子こしょう美味かったで。
ちなみに、おでんのジャガイモを、「イモ下さい」と頼んでら、「イモってなんですか?」と返されたことがある。(麗)