彼女
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先日、結婚した友達の家へとお呼ばれされた。
彼女に会うのは約1年ぶり。私が締め切りでキリキリしているときに、子どもが産まれたと満面の笑みの写メを送ってくれて、心を和ませてくれた彼女だった。
日本の友人である彼女は、海外留学経験を持ち、そこでアジア人差別を受けたという。「肌の色が違うという理由だけで差別されたのがショックだった」と話していた彼女。「朝鮮人」というだけで差別される私たちのことを、より深く考えられたと語っていた。久しぶりに会ったその日も、苦笑しながら話してくれた。
「あちらの国の報道が出るたび、心配になるんだよ。大丈夫?」
彼女も結婚して新しい生活が始まりいろいろ大変なこともあるという。
それでも彼女の夫と子どもとワンちゃんと共に囲んだ食卓は、笑顔の絶えない食卓だった。
この日ごちそうになったのは和風チジミとモツ鍋。
身体の奥底にまで温かさが染み渡る1日だった。(愛)