最近とくに思うこと
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ウリハッキョの取材をするたびに、
教員、学校関係者、保護者、地域同胞、そして多くの理解ある日本の方たちによって、
物心両面で支えられていることを実感させられます。
学校の運営資金一つとっても、行政からの助成は微々たるもので、
独自のチャリティイベントなどを通じて、
無いなりにどうにかこうにか作りだしている、
ギリギリのところでどうにか維持しているという現実です。
先週土曜日に開かれた、朝鮮学校の処遇改善を考える車座集会では、
朝鮮学校はじめとした、外国人学校の置かれたポジションについて、
ざっとおさらいした感じでした。
結局、正規の学校=一条校でない、
1軍ではなく3軍であるという「壁」がもたらすハンデは大きいということ。
とくに同じ3軍(各種学校)の中でも、
インターナショナルスクールなど1部の学校は、
寄付税制で優遇されるなど差別化が図られています。
理由は、それらの学校は日本社会において公益性がある、からだそうです。
納得できる理由ではないですよね。
ウリハッキョに対して、市や県のレベルでは、さまざまな名目で単発的に助成がなされたりはしますが、
いつ中断されるかもわからない不安定なものです。
じっとしていて与えられたものはないです。
どれもこれも、法的な土台が根本的に弱いがための限界性。
「子どもたちの通学路にスクールゾーンの表示をつけたい」
「老朽化した校舎の修繕がしたい」
…こんな当たり前のことに対しても、運動をしなければ措置が講じられない現状です。
1日も早く、ウリハッキョで学ぶ子どもたちの当たり前の権利が、
制度的に保障されるような時代になってもらいたいです。
60余年もの間、ふんばってきたウリハッキョですから。(里)