不愉快
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通勤のさいに池袋を乗り換えのために通る。東京以外の人のために説明すると、池袋はJRや私鉄、地下鉄が何本も通っている東京でも有数の繁華街だ。
ここ10日ほど、路線から路線にいたる地下街や駅の構内に警官の姿が目立つようになった。こん棒をもってじっと立っていたりする。金曜日には路線から路線に乗り換えるたった200メートルほどの間に12人も見かけた。
在日朝鮮人はこれまで日本の国家権力にさんざんいじめられてきた。陰湿なネチネチとしたいじめもあるし、ストレートな暴力的ないじめもある。
2007年1月には在日朝鮮人の営業用トラックの名義問題うんぬんを口実に、100の警官を動員して事件とは何の関係もない、滋賀朝鮮初級学校を強制捜索し、これまた何の関係もない子どもや保護者の名簿まで押収するという、「法治国家」とはとうてい思えない暴挙にも及んでいる。上の写真は昨年11月に在日朝鮮人の商工団体を強制捜索したときのもので、このような政治弾圧はこれまでなんども繰り返されてきた。
(http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2007/02/hutoukyouseisousaku.htmをご参照ください)。
だから、警官を見ると反射的にムッとしてしまうのである。これはどうしようもないから、文句を言わないでもらいたい。12人もいると12回も「ムッ」としなければならないわけで、「ムッ」が「ムカー!」になりかねない。
警官が目立ち始めた当初、なぜこんなに多いのかと思っていたら、11月11日に天皇即位20周年の行事があることを思い出し、そうだったのかと納得していたら、それが終わった12日にもまだいたので不思議に思っていた。そうするとまた、ノーベル平和賞をもらったアメリカのオバマ大統領が13日に日本にやってくるということに思い至り、その両方で警備を強化していたのだとわかった。
池袋のいつも利用する駅に入ると、大幅にダイヤが乱れていた。何があったのだろうと思ったが、まわりに駅員がいないので、たまたま前にいた警官に「何かあったんですか?」と、ひょうしで訊いてしまった。
するとその警官は、「テロ対策です」ときっぱりと答えた。
こちらは「なにが原因でダイヤが乱れているのか」を知りたかったのにと思いつつ、その答え自体に、非常に不愉快になった。(k)