15対7
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2010年の元旦、11時45分から大阪朝鮮高級学校ラグビー部は、国学院久我山(東京代表)と対戦しました。予選決勝で東京朝高を破った相手だけに、ぜひとも勝ちたかった相手でした。
歴史に残る名勝負だったと思います。
結果は15対7で大阪朝高が勝ちましたが、大接戦でした。
大阪朝高が立ち上がりトライを決め、さらに突き放し12対0となったあと、前半終了間際に7点を返され、12対7で後半へ。後半はどちらかというと、相手ペースで試合が進みました。特に後半20分を前後した6分間、大阪朝高は攻め込まれ、自陣ゴール1メートルのところで必死に相手の連続攻撃を止め続けました。1トライ、1ゴールキックで逆転される状況。
しかし、大阪朝高は魂のこもったタックルで守りぬきました。
最後はPGを決めて15対7となりましたが、観ているこちらは寿命が縮む思いでした。サッカーワールドカップ予選の最終試合、朝鮮が相手を0点に守りきった、あの感じと言えば、わかるでしょうか。
試合終了後、呉英吉監督は「1メートルを守りきれないと、全国大会では勝てない。勝因は守りがすべて。選手たちはよくやった」と語っていました。
とにかく、ナイスゲームで、選手たちは本当によくがんばってくれました。
これで、大阪朝高は初めてのベスト8。新しい歴史を作りました。
次の試合は1月3日の午前10時30分から。相手は千葉県代表の流通経済大付属柏高校です。ベスト8に残ったチームですから、どこと当たっても厳しい戦いなのですが、がんばってほしいと思います。(k)