「不逞戦人」
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少し前のブログで、見事、日本フェザー級チャンピオンになった李冽理選手の試合のことについて書きました。その李選手の祝勝会が2日前の金曜日に行われました。李選手が住む横浜市の同胞青年たちが中心になって開いたものです。そこに私も参加してきました。ということで、久々の日曜日のブログ更新です。
祝勝会には会場に満員の同胞たちが集まりました。大阪出身の李選手ですが、横浜の同胞たちが本当に李選手を、熱く応援していることがよくわかりました。テレビで放送された試合の模様も流されて、当の本人と一緒に観戦するという贅沢なひと時でもありました。
最初の挨拶の時はしらふで、ちょっとしどろもどろだった李選手でしたが、最後の挨拶では適度にお酒も入り、世界チャンピオンを目指すと力強く語っていました。
祝勝会が終わると、李選手は次々に取り囲まれ、チャンピオンベルトと一緒に記念写真におさまっていました。写真のチャンピオンベルト、実物を間近に見るのは初めてでしたが、思っていたよりも大きかったです。
さて、李選手のキャッチフレーズは「不逞戦人」です。前回のブログでもそのことを書いていて、「不逞戦人」というフレーズに読者から若干の反応があり、私自身もなぜ彼が「不逞戦人」をキャッチフレーズにしたのか、試合で見たときから気になっていました。ということで、この日、質問してみました。
「不逞戦人」というコピーを作ったのは朝鮮大学校のボクシング部の同級生で、プロデビューに当たり考えたものだそうです。
「不逞戦人」にはどういう意味が込められているのか? 彼の答えが、なかなかのものでした。
「同胞たちは昔から今まで、差別のなか逆境のなかを戦いながら生きてきたし、いまも戦っている。私も同じように、まわりに流されることなく、戦い自分を貫き通したい。自分を貫くというのは、本名を守ることや朝鮮人としての誇りを持ち続けること。そして、自分を支えてくれる同胞社会のためにリングに上がる。そういう気持ちで戦うのだという思いを『不逞戦人』という言葉に込めている」
李冽理選手の次の試合は6月に予定されているそうです。初の防衛戦となります。さらに上を目指すにあたり、重要な試合になるということです。
みなさん、「不逞戦人」を応援しましょう。(k)