チャリティー夜会
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先日の日曜、最寄りの朝鮮学校でチャリティー夜会があり、子どもが通う保育園のママ友を誘って行ってきた。ママ友のSさんは、一昨年に夫を病気で亡くした後、人生の目標を新たに定め、今看護師を目指して勉強している。それも3人の子どもを育てながら。。。
「こういうのいいよね~」
学校に集まったトンポ(同胞)、汗だくになりながら料理の品々を売るオモニたちを見ながらSさんがうらやましがるので、「娘さんが通う小学校でこういう催しはないの?」と聞くと、ないという。 小学校の頃の夏休みに京都の祖母の家に遊びに行った時に、地元の朝鮮学校で叔母が教員をしていたこともあってその学校の夜会に参加したことがあるけれど、日本各地の朝鮮学校で同様の集まりが行われていることはその時初めて「発見」した気がする。Sさんに聞かれてみると、私にとって学校に知り合いの家族や友人が集まる光景はあたり前のように刻まれたものだったのかも知れない。
Sさんとは、近隣の日本市民にも評判の牛スジの煮込みに、キムパプ、豚足、キムチ、チャンジャとオモニたちお手製の朝鮮料理に舌鼓を打ちながら、地元の子どもたちや同胞の歌や踊り、テコンドの演舞を見て過ごした。次々と声をかけてくれる友人たちと互いの近況を話し合いながら、子守りもそっちのけで話に夢中になっていた。互いの息子たちはこの学校に進級したひとつ上のIくんを探しに学校内をぐるぐると探検している。あまり心配にならないのも、知り合いが多いせいだろう。
この日、友人との語らいに加えとってもいい時間をプレゼントしてもらった。子育て真っ盛りのオンマたちが練習に練習を重ね、披露した朝鮮舞踊の舞台。なかには朝鮮舞踊の初心者や、ゼロ歳児を抱えながら、かつ仕事を続けながら練習を続けたオンマもいて、見ているだけで涙がこみ上げてきた。年を重ねるごとに涙もろくなっているだけかしら…。
「オンニ、ストレス発散になるから一緒にやりましょうよ」
何年後になるかはわからないけどれど、ご一緒させてくださ~い!(瑛)