李冽理選手、世界を獲った!!
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ボクシング前日本フェザー級王者の李冽理選手が、
このたび、見事世界チャンピオンの座を勝ち取りました!
先週の土曜に後楽園ホールで行なわれた
世界スーパーバンタム級タイトルマッチで、同級王者のプーンサワット選手(タイ)を
3-0で下したんです!
洪昌守に続く、2人目の世界チャンピオン、
それも朝鮮大学校卒業生としては初の快挙を成し遂げてくれました。
私も実際に試合を見守っていましたが、
すごい試合でした。
1R目は、通称「戦車」と呼ばれるプーンサワット選手の強さを
目の当たりにさせられる感じがしました。
ジリジリとひたすら前進×2、
体格は小さいんですがどっしりしているというか、
かなりの手強さを予想させる圧倒感に、
見てるこっちの身がすくむ思いでした。
変化が起きたのは5R目。
李選手の打ったパンチがヒットし、
相手は左目の上から流血。
会場の「レツリ!」コールは一層盛り上がります。
しかしやはり王者。
6R目からは反撃が始まり、激しい打ち合いに。
でも、相手に比べ身長が高くリーチが長い
李選手の体格が活きていました。
常に攻めの姿勢を崩さない王者を相手に
フットワークを巧みに使ってリングの上をずっと動き回り、
相手に決定打を絶対に許さないんです。
とくにリングの端に追い込まれた時の安定した防御は
素人の私から見ても素晴らしいものだったです。
序盤はやや相手に圧倒されていたような印象を受けたのですが、
本当に、徐々に確実に李選手のペースになっていって、
確実にポイントを稼いでいきました。
そしてついに――!
初挑戦にして世界チャンピオンの座を奪い取ったんです!
約800人の応援団はみな歓声をあげ、
私もその光景に自然と涙がこみあげてきました。
李選手の闘いぶりそのものから、
本当に大きな感動をもらいました。
泣きながら
「人生の全てをかけて闘いました」と話した李選手。
チャンピオンベルトは少し重すぎると感無量なようすでしたが、
リングの上で最後まで勇敢に闘い抜いた彼には、
そのベルトは十分ふさわしかったと思います。
これからも、みんなで変わらぬ声援を送り続けましょう!(里)