「在特会的なもの」を消滅させるのは誰か
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昨年12月4日、京都朝鮮第1初級学校に「在特会」を名乗る排外主義集団が押しかけるという事件が起こった。「在特会」は、子どもたちや教職員に向かって、「スパイの子どもたち!」「朝鮮学校を日本からたたきだせ!」などと暴言を吐いた。恐怖で泣き出し、そのときの精神的ショックが何日も続いた子どもも多かったという。
「在特会」の行動は1時間にも及んだ。警官も数名駆けつけたが、ほぼ傍観状態だった。
この事件については次のブログを参照してもらいたい。
日刊イオ「京都朝鮮第1初級学校のこと」
http://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/35789fe27626a4b812a1028b583d3239
切り刻まれる私「私の「怒り」とは?」
http://d.hatena.ne.jp/kiimiki/20091208/1260279562
「在特会」の朝鮮学校への襲撃は、在日同胞社会に大きな衝撃を与えた。大きな憤り、悔しさも。そして「在特会」という存在が大きく知られるようになった。その事件から1年が経つ。その間、子どもたちや学校関係者、地域の同胞たちは大きな苦しみを味わい、膨大なエネルギーを費やしてきた。
しかし、「在特会」は消滅していない(消滅させられていない)。
事件から1年後の今年の12月4日、「在特会」は「12.4 勧進橋児童公園奪還一周年記念在日特権粉砕デモ」を東京の渋谷で行った。デモを行うこと、日本当局がデモを許可したことも驚きだが、さらに驚くべき事件が起こった(何度も警察の強制捜査を受け不当逮捕されてきた在日朝鮮人にとっては驚くべきことではないが)。
そのデモに対し横断幕を掲げるという非暴力の抗議をした在日朝鮮人(韓国籍)が「在特会」に集団暴行を受け、渋谷警察は暴行を加えた「在特会」ではなく、抗議した彼を逮捕したのである。
今日は、このことをメインに書こうと思ったが、すでに他のブログで詳しく書かれているので、そちらの方を読んでもらいたい。
12.4 黒い彗星救援会「12.4排外主義デモに抗議した「黒い彗星」の不当逮捕にかんする声明【6日に釈放】」
http://d.hatena.ne.jp/free_antifa/20101207/1291739195
過ぎ去ろうとしない過去「ペットボトルを置いて」
http://d.hatena.ne.jp/hokusyu/20101207/p1
「在特会」は何の根拠もなく存在するわけではない。存在するための足をつける基盤があるのである。「在特会」を逮捕するのではなく抗議した側を逮捕した権力を握っている者たちもその基盤となっているし、日本社会の世論そのものが基盤となっている。
この1年で、その基盤は逆に拡大したのではないか。高校無償化で日本政府は朝鮮学校を何とか排除しようとし、各自治体も補助を廃止しようと動いているのもその一例だ。
「在特会」は消滅していない(消滅させられていない)―と書いたが、在日朝鮮人をはじめ在日外国人がどれだけ声をあげようと、抗議しようと、日本社会の「在特会的なもの」は絶対になくならない。
消滅させられるのは日本人だけであり、消滅させるのは日本人の責任である。(k)
何かねえ…
ある意味可哀想な連中ですね。他人を攻撃する事でしか自我を保てないんでしょうね。だからと言って、こういう行動が許されるものでは無いですし、同じ日本人として本当に恥ずかしいです。こんなキチガイを野放しにしていい訳ありません。本当に、底辺ウヨクは存在自体恥なので、徹底的に取り締まって欲しいです。