「ノルウェイの森」を再読
広告
いま巷で話題の村上春樹の「ノルウェイの森」。
映画も公開されたということで、村上春樹の作品が結構好きな私は、映画を見に行く前に、「ノルウェイの森」の文庫を7年ぶりくらいに読み返してみた。
あれ?こんな内容だったけ?というくらい、新鮮にもう一度読むことができた。
7年前は暗い内容だなくらいしか思えなかったのに、
今回はグイグイ引き込まれていく世界で読んでいる間はずっと、どうしようもなく寂しい気持ちになってしまった。
下巻の最後くらいなんて特にきつかった。
その部分を読んでいる時、ちょうど家族から携帯に着信があり、とても温かい気持ちになって救われた気分になったほど。
昔、やはり村上春樹の作品が原作の映画ということで、「トニー滝谷」という映画を一人で見に行った。
その映画もかなり寂しさが膨張されるような映画で、
見終わったあと、たまらなく寂しくて、一人が怖くて、人がたくさんいる喫茶店なんかに入ってホッとしてた記憶がある。
一人で見に行ったのを後悔した作品の一つだ。
そんな風に心のなかの寂しさが刺激されるのが多い(私は)村上春樹作品なので、
映画でみるとより落ちそうでこわいのだが、きっと見ると思う。
結構むずかしいあの作品の繊細さを映像でどう表現するのか興味があるので。
でも一人で見るのかどうかはやはり悩みどころです…。(愛)