東京に戻ります
広告
仙台発、東京行きの高速バスの中でこの文章を書いています。仙台駅前に集まったバスはどれも軒並み満席。震災の影響で鉄道と航空便は復旧していないので、仙台発の長距離移動手段はバスか自動車に限られるので仕方ありませんが。
先週は仙台入りの翌日にブログを書いたので、ちょうど8日間滞在したことになります。
地震発生から2週間が経ちました。この間、茨城と宮城で震災関連の取材を行ったのですが、慌ただしい毎日で、正直、曜日の感覚がありません。頭も少々混乱しています。
茨城、宮城で取材しながら感じたことをいくつか。
まず、被害が想像を絶するということ。沿岸部の被災地を一緒に回った地元の総連活動家が、「ここに比べれば仙台は天国だ」と言っていましたが、まさにその通りです。
2つ目。自然災害それ自体は国籍、民族などの属性を超えて、万人に等しく降りかかるということ(受ける被害の程度は社会的地位や経済状態によって、等しくはありませんが)。
3つ目は、被災者や、直接の被害を受けていなくても、東北地方に住んでいる人々にとって、これからが大変だということ。生活が最悪の状態からある程度落ち着いた時、失ったものの大きさを実感し、厳しい現実に直面することになると、東北のウリハッキョを訪れた医者の先生が言っていました。宮城に関しても、被害の大きかった学校の校舎はどうする、本部会館はどうする、家を失った同胞たちをどうする、など問題は山積している。現在のある意味「ハイ」の状態が収まった時、明日への活力、生きる希望をどのように見いだすべきなのか。周囲でサポートする我々にとっても、やらなければいけないことはたくさんある。
4つ目は、東京を中心とする首都圏がいかに首都圏外の地域に依存しているかという問題です。福島原発に代表される電力の問題、食料など、首都圏は周辺地方の犠牲の上に成り立っているということを、今回の震災取材で身をもって感じました。まさにその首都圏に住んでいる自分への自戒も込めて。
被災同胞に対する暖かい支援については他でもいろいろ詳しく書かれているので、触れませんでした。
他にもいろいろ書いたのですが、パソコンのバッテリーが切れてしまい、携帯電話のメールで打ち直したので、長く展開できませんでした。考えがまとまってないというのもあります。今回取材した内容は誌面上で、そしてブログでも書いていきたいと思います。震災以外のネタを最初に書くのは誰になるのでしょうか。
更新が遅れて申し訳ありませんでした。(相)
Unknown
このブログ、とても勉強になります。
今後、私の必読とさせていただきます。
ありがとう!
ちょっと、宣伝。
「朝鮮問題をひも解く」http://ameblo.jp/ushioga-iku/
Unknown
8日間の取材、スゴハショッスムニダ。
東北・関東地方の被災状況や同胞達の頑張る姿をブログを通じて知ることが出来ました。
(相)さんの想いに同感です。
特に③の部分はこれからの一番の課題だと思います。
福島にいるチョッカ達の事を想うと心が休まりません。
④においてもナ自身思う事が多々あります。
ただ、一つだけ。
言葉じりに難癖をつけると誤解しないで欲しいのですが
「周辺地方の犠牲の上に成り立っている」という表現は違うと思います。
周辺地方の恩恵を受けてるのは確かですが、周辺地方が犠牲になってるというのは返って周辺地方の方々を貶めるような気がしてなりません。
彼らこそ誇りと自負をもって生きてるのでは?
と思います。
今だからこそ、そう思いたいのです。
失礼は承知で書き加えました。
チェソンハムニダ。
Unknown
ナグネ様、コメントありがとうございます。「犠牲」の表現の部分、ナグネ様のご指摘の通りですね。とくに、原発の問題が私の念頭にあったので、あのような表現になりました。もちろん、その地に住む人々を貶める気は全くありません。これからも忌憚のない批判、意見をいただければ幸いです。