ユッケ食中毒事件に思うこと
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今日は、本当はビートルズのことを書きたかったのだが、ユッケで集団食中毒をおこし4人が死亡するという事件が起こったので、そのことを書くことにする。
焼肉はいうまでもなく在日同胞が育てた貴重な食文化であり、在日同胞社会を支えてきた。また、私の実家が焼肉屋を営んでおり、私がここまで生きてこれたのは焼肉のおかげだということもあって、今回の事件についてスルーするわけにはいかないのだ(ただの雑感しか書かないけれど)。
事件は、安売りのチェーン店で起こった。普通の感覚だと、ユッケが1人前280円で食べられるとは思わない(だからと言って、高い=安全とはかぎらないが)。事実関係のすべてを把握しているわけではないし難しいことはわからないが、コストダウンを図る、イコール、安全性をないがしろにする、という構図で起こった事件であることには間違いない。これは飲食業だけでなく、国鉄がJRになった際の大挙首切りにより充分な安全を保障できなくなったこと、今回の原発事故など、どの業種でも見られることである。
結局、企業による利潤の追求が、末端の労働者、一般の消費者の犠牲の上に成り立っているということだ。
焼肉を企業として行ってはいけないということはない。企業として焼肉業を営んでいる同胞商工人を何人も知っている。しかし、みんな焼肉に対する深い愛情と誇りをもって商売をしている。また、事業を拡大しても、きちんと目を行き届かせている。
在日同胞が築いた焼肉という食文化は、完全に日本社会に根付き、幅広い層から人気を得ている。一つの産業として確立すると、日本の企業が参入してくるのは当然のことだが、町の小さな八百屋さんや魚屋さんが大きなスーパーに駆逐されるように、同胞が営む小さな焼肉屋がチェーン店に淘汰されていくのは、個人的に許せない気持ちになる。
在日同胞なら、贔屓にしたり馴染みにしている同胞が営む焼肉屋さんが、一つや二つあるのではないだろうか。経営している人や料理を作っている人の顔が見えて、信頼関係がある。もちろん、生活のために焼肉屋を営んでいるのだけれど、焼肉を愛して、お客さんに少しでも美味しいものを食べてもらいたいと願っている経営者は多い。そういう店だと、生ものでも安心して食べられる。いつも外食チェーン店を利用していて、こういうことを書くのも矛盾しているのだけれど…。
そもそも私は、ユッケというものを自分から進んで注文したことはない。メニューの中で、まったく注目していないと言ってもよい。ユッケ、そんなに美味しいか?! 同じ刺身なら、レバーやセンマイのほうがよっぽど美味しいと思う。ほとんど置いている店はないが、タンやミノの刺身も美味い。
今回の事件で、ユッケの提供を自粛している焼肉店が多いようだが、レバーやセンマイも食べられなくなると悲しい。
ともかく、今回の食中毒事件で、焼肉に対する印象が悪くなったり、まっとうに商売している焼肉屋さんに悪い影響が及ぶといったことが起こらないことを願うばかりだ。
ビートルズのことは、世界の○千万人のファンのために、またいつか書きたいと思う。(k)
危うく5人目か?
大久保の韓国料理屋で食事をしたら、2日後、ウィルス性腸炎になりました。
思い当たる節は、冷凍もののレバ刺し。
危うく、うしお君が牛を食べて、新聞記事に載るところでしたが、気合で、ウィルスに勝ちました。
これからは、在日同胞の信じられる店でしか、生食はしないよう心がけました。
食は信頼!
うしお君さまへ
それは、災難でしたね。ウィルスに勝てて、不幸中の幸いでした。
口に入れるもの、特に生ものは、もっと慎重にならないといけないですね。