乗り鉄
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現在、九州・中国地方に出張に出ています。
出張中でも容赦なく、ブログの順番は回ってきます。
今回、久しぶりに福岡を訪れました。小倉にも泊まりましたが、小倉は20代のときにたぶん1度来たかどうか…、覚えていないほど久しぶりでした。
少し時間があったので、小倉の街を探索すると、松本清張記念館がありました。清張の出身地だったんですね。清張は、それなりに本も読み好きな作家なので、記念館に入りました(500円)。
館内には、東京にあった清張の仕事場が再現されていたり(書庫用の部屋が8つもありました)、年表の項目が「さすが社会派」と思わせる内容だったりと、充実した展示で満足させるものでした。
著書もたくさん売っていたので、記念に短編集を1冊買いました。
清張の小説には、よく列車に乗るシーンが出てきます。時刻表が重要な役割を果たしたり。昔の作品だと当然、新幹線は出てこず、私が買った短編集の中に収録されていた「張込み」という作品にも、刑事が事件の謎を解くために、東京から九州まで列車で1日以上かけて出掛けるというシーンが出てきます。
私も仕事柄、出張でよく地方に出掛けます。
そんなときは、なるべく飛行機に乗らずに列車で行くようにしています。
飛行機が怖いのと、列車が好きなのと、両方の理由からです。ちょっと「乗り鉄」なんですね。
特に、初めて訪れる地は、列車に限ります。飛行機だと行った気がしないというか。20数年前に北海道にはじめて行ったときも、列車と青函連絡船を利用しました。愛媛にはじめて行ったときもそう。
列車が刻むゆれのリズムがなんとも言えず気持ちがいい。窓から見える風景、たまたま隣に座ったおばちゃんと話しをしたり。
いま福岡から次の目的地に移動していますが、清張の本を読んで、ちょっと列車の旅を楽しもうと思いました。それで、新幹線を使わずに、在来線だけでのんびりと移動することにしました。初めて通る路線なので、ワクワクしています。
いろんな地を回り、いろんな人(同胞)と会い、好きな列車に揺られる。何回行っても出張は楽しいです。(k)