夏休み、東北へ
広告
短い夏休みも終わり、昨日から仕事再開です。
このたび、休暇を利用して家族で東北地方を旅行してきました。両親が計画したもので、休暇の直前までイオ9月号の締め切りに追われていた私は直前まで何も知りませんでした。
旅行するなら、東日本大震災で打撃を受けた東北地方に少しでもお金を落としたい、被災地の姿を直接自分の目で確かめたい、という希望から実現したものです。
初日目は岩手。新幹線で一関まで行き、そこから在来線で平泉へ。今年、世界遺産に登録された遺跡群を見て回りました。
平泉は人口8000人あまりの町ですが、平安時代末期に奥州藤原氏の本拠地となり平安京に次ぐ大都市として栄えた場所として有名。中尊寺や毛越寺など当時の繁栄を偲ぶことができる遺跡が点在しています。
世界遺産に登録されたということもあって、小さな町に県内外から多くの観光客が詰めかけていました。
ちなみにみなさん、「毛越寺」の読み方知っていますか。答えは、「モウツウジ」。通常、「越」という字を「ツウ」とは読みませんが、「越」は慣用音で「オツ」と読みます。「モウオツジ」が「モウツジ」になり、さらに「モウツウジ」に変化したそうです。父いわく、「常識。読めないと恥ずかしい」とのこと。すみません、知りませんでした。
二日目は、午前中に日本三景の一つである松島へ。瑞巌寺など周辺の観光地を見て回った後、遊覧船に乗って湾内外の島巡り。美しい島々の景観を楽しむことができました。
旅行は2泊3日。私は所用があり、2日目の途中で離脱しましたが、非日常的空間を満喫できました。たまには家族旅行もいいものですね。
東日本大震災で甚大な被害をこうむった東北地方。岩手を今回初めて訪れました。宮城は震災直後の取材以来、5ヵ月ぶりの訪問でした。
平泉は内陸部なので、地震自体は大きかったものの、被害はほとんどなかったとのこと。松島では地震とその直後に襲来した大津波によって、島の文化財の一部が破損するなどの被害が生じましたが、周辺地域と比較すると軽微だったそうです。
滞在期間、観光の合間を縫って宮城の気仙沼と石巻にも足を延ばしました。がれきは片付けられ、震災直後に比べるとだいぶ落ち着いていましたが、変わり果てた町の姿に胸が締めつけられる思いでした。
東北旅行被災地編は次回、くわしく書きたいと思います。(相)