「在特会」のことなんか書きたくないんだ、本当は
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月刊イオ編集部がブログ「日刊イオ」を始めて2年と8ヵ月が経ち、回数も今日のブログで912回目となります。
ブログを始めた理由は、月刊誌なので月刊イオ本家のホームページは基本的に月に1度の更新となり毎日更新できるブログがあればいいなと思ったことがひとつ。でも、これはあまり効果がありませんでした。
理由のもう一つは、編集部の取材や編集作業の過程での出来事や日々考えていることなどをブログで伝えることで、読者の皆さんに少しでも月刊イオに対する親近感を持ってもらいたいということ。
実際に始めてみると当初の思惑以外の効果があり、ブログをもって良かったと思っています。
上に書いたように、日刊イオは編集部員の編集上の個人的なことがらを書くものとして考えていましたが、現実には、在日朝鮮人をとりまく政治的・社会的な問題を多く書くこととなりました。
その代表的な例が「高校無償化」問題です。昨年の2月、この問題が浮上した時から繰り返し書かざるをえなくなりました。その他にも、朝・日関係のこと、そして「在特会」のことも。
日刊イオで、日本社会の朝鮮人差別や排外主義的な問題などを取り上げ批判すると、普段よりもアクセス数が目に見えて増えます。最近では11月11日の「「在特会」に「殺す」と言われた」や11月18日の朝・日サッカーの「ブーイング」問題について書いた「スポーツと政治」の回がそうです。普段の3倍ほどのアクセスがありました。
いろんな人たちがツイッターなどで紹介し拡散してくれるからで、アクセス数が増え、それまで日刊イオを知らなかった人たちが訪問し存在を知ってくれればうれしいことなのですが、何か釈然としないものを感じています。
根本的には、朝鮮人差別や排外主義のような問題を書かなければならないのは悲しいことです。取材先での楽しい出会いのエピソードや大阪朝高ラグビー部の活躍のような、ホンワカとしたことだけを書いていたいものです。
日刊イオをスタートさせたとき(2009年3月1日)から、日本社会の朝鮮や在日朝鮮人に対する感情や排外的な動きは悪化しているのではと思います。在特会が朝鮮学校を襲撃し、朝鮮人を殺すと言い、また最近は朝鮮学校を「児童の帰宅を確認後に爆破したい」とネット上で言っているようです。
日刊イオでそういうことを書けば書くほど、レイシストたちが多くアクセスし、罵倒するようなコメントを残していきます。日本人の訪問者数がそのときだけ増えても、サッと引いて、何も好転しない。
何か釈然としないものを感じると書きましたが、最近はちょっと怖さも感じていて、日刊イオで取り上げる内容を制限しようかということも頭によぎります。
知り合いの在日朝鮮人の多くがツイッターにほとんど姿を現さなくなったり、政治的な発言をしなくなったのは、ネット上のオープンな場で飛び交う「反北朝鮮」「反朝鮮人」の言葉の数々に恐怖と諦めを感じているからなのではないかと思っています。
今日は祝日で休みだから、日刊イオを見る人は少ないでしょうが、これからも可能な限り日刊イオを更新していきたいと思っています。今後もご愛読よろしくお願いします。(k)
いつも楽しみに拝読してます^^
>ネット上のオープンな場で飛び交う「反北朝鮮」「反朝鮮人」の言葉の数々に恐怖と諦め
私も諦めに近いものを感じています。太宰治の短篇に出てきた「聖諦」ということばがよぎりました。
しかし、そのような輩はマイノリティに過ぎないとも思っています。大多数は「無知」と「無関心」なのでしょうね。
でも、少数の支持者たちがいることも忘れてはいけません。
先日、バーで知り合った日本の方が、私たちは民間でつながっているんだ、同じ酒を呑んで一緒に笑い合えるんだ、と話してくれたのが励みです。
ペンは剣より強し。頑張りましょう。神戸のビートルマニアより♪
ヒム ネセヨ
私に取って「日刊イオ」は、
窓です。
窓から見えるのは、
日本の社会
在日同胞の姿
韓国社会
世界中の動きです。
真実を見せたく無い人たちが、
外側から窓を閉めようとしています。
どうか窓は、開けたままにしてください。
応援があることを忘れないで下さい。
ジョナさんへ
いつも、ご愛読ありがとうございます。
そうですね、私たちを支持してくれる人たちも少なくありません。
あと、ビートルズファンの私も、マニアになれるよう頑張ります。
太っ腹さんへ
コメント、ありがとうございます。
太っ腹さんのコメントを読んで勇気付けられました。
そして、力が出てきました。
これからも、日刊イオを閉ざすことなく発信していきたいと思っています。
Unknown
根本的には、朝鮮人差別や排外主義のような問題を書かなければならないのは悲しいことです。取材先での楽しい出会いのエピソードや大阪朝高ラグビー部の活躍のような、ホンワカとしたことだけを書いていたいものです。
>素晴らしい観点ですね。このような記事を書ける記者を持っていること自体がわたしたちの誇りではないでしょうか。
うれしがりさんへ
コメント、ありがとうございます。これからもご愛読お願いします。
マジで、頭がおかしいですね。
もう、彼らは手遅れでしょうね。彼らは、何らかの病気だと思います。あとは、運動自体に楽しさを感じてる(まあ、その時点で、何らかの病気だと思いますが)頭の弱い若造か、、、。恐らく彼らは、今まで、相当虐げられて生きてきたんだと思います。事実、会長の桜井誠(本名•高田誠)について、週刊誌が記事にしてましたが、学生時代、結構酷いいじめにあってたみたいです。僕、思うんですが、こういうレイシストって、自分に自信があまりないんだと思います。だから、他人を攻撃することでしか自我を保てないんでしょうね。まあ、ムカつくけど、かわいそうな人たちだな、と思います。。。
負けないで
彼らは一部の狂人にすぎません。
kさんのおっしゃるように、イオは太陽の光と風をもたらして下さる窓です。
天は見ています。
pomiさんへ
コメント、ありがとうございます。これからもいろんなところの窓になれるようがんばりたいと思います。