17年ぶりのウリハッキョ⑦訃報の翌日
広告
総書記逝去の報が流れた翌日から、ハッキョは私服での登校になった。
その日風邪で早退した息子は、学校での説明は聞けず、私が直接伝えることになった。
「チョソンのそうりだいじんのような人が死んだんだよ。ウリナラのことを悪く思う人が、ハッキョのみんなにいやなことをするかも知れないから、キョボク(制服)は着ないことになったんだよ」
息子は総書記が祖父と同じ69歳で亡くなったと話すと悲しそうな表情だったし、私服を着る理由を告げたときは、「自分の周りのイルボンサラム(日本の人)にそんなひとはいない」「みんな親切だよ」と反論するのだった。
この気持ちを大事にしてほしいと思った。彼にとって、朝鮮と日本は遠い存在ではないのだから。幸い、息子のハッキョで暴言暴行を受けた子どもはいないそうだが、教職員たちが集団登下校の体勢をとっている。
今から20数年前、朝鮮高校に通っていた私は、当時制服だったチマチョゴリを電車の中でハサミで切り刻まれた。2級上の先輩には首を絞められた人もいた。その時の恐怖感は今でも忘れない。切られたチョゴリを縫って着ていた私を見て、自分のチョゴリを差し出してくれた同級生のことも。しかし、チマチョゴリ制服はその後、街から消えていった…。
1980年代後半から朝鮮半島を取り巻く政治情勢が緊張するたび、朝鮮学校に通う児童・生徒たちへの暴言・暴行は増えていった。20数年前とは違う点は、大人が無抵抗な幼い子どもに矛先を向ける事件が増えていることだ。
どの国籍を持っていても、どの民族であっても子どもは守られるべき存在だと思う。
幼い頃から他人の大人を疑う社会にはしたくない。
2学期もあとわずか。日本各地のハッキョに通う子どもたちが、無事に家路に着くことを祈っています。(瑛)
同感です。
「どの国籍を持っていても、どの民族であっても子どもは守られるべき存在だと思う。」
同感です。私は韓国在住の日本人ですが、独島問題、教科書問題、慰安婦問題、靖国参拝、に関して、日本政府、総理の発言如何でいつも微妙な立場になります。国籍・民族によって子供が傷つけれらることは絶対にあってはならないことです。ウリハッキョの子供たちが安心して通学し、勉強できることは日本の国民にとっても利益であるはずです。
私も同感
こんにちは。
チマチョゴリ切り裂きのことは覚えています。私はその時憤激しましたが、何かをしたというわけではなかった。二度とそのようなことを繰り返させてはならないと思っています。
心いたい
いつもブログを拝見いたしております。
あにょはせよ。
本当に全国の子供たちに何も被害が出ないようにそう心から強く思います。
本当に子供は全く罪はなく、、大人たちがそう攻撃をしてくるのです。
本当に同じ在日として何か手助けできたらいいなとそう思います。
Unknown
チマチョゴリ切り裂きは、何度か拝見しました。
当時は私もやんちゃ盛りでしたので、そのことが許せず、独りで多勢を相手に喧嘩をしたものでした。あの当時の私ですから、手加減を知らなかったのがいまさらながらの反省点ではありますが…。
一部は私から逃げて行きましたが、中には切り裂いた刃物で、腕を切られたことはあります。しかし、そういう卑屈な連中ですから、急所を刺すことは出来なかったようです。当然ながら、警察は知らん振りでした。
私は健康上の理由から、身体を張ってどれだけ守れるか不安ですが、命ある限り守っていきたいものです。