17年ぶりのウリハッキョ⑧3学期がはじまりました
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早いもので、1年生も3学期に突入。今、子どもたちは2月初めに行われる学芸会の練習に励んでいます。20日近い冬休みの間は、普段より一緒に過ごす時間が多かったのですが、そのなかで、嬉しかったことがあります。
それは、脱いだ服を丁寧にたたむ姿!
これは、担任の先生の躾の賜物です。
外から帰ってきたら手を洗う、歯を磨く、食べるときには口を閉じる…。生活習慣、というものは中々身につかないし、私なんぞは大人になった今も、実母に未だに指摘を受けていることがあります。わが子に関しても、ダメだ、カッコわるいと思っていても、まぁいっか、で過ごしていることも多々あり…。
4月からの日々を振り返ってみると、2学期に入って子どもたちの生活は大分落ち着いたように思います。友人関係も安定したのでしょう。
落ち着くまでには、いくつかの問題を乗り越えなければなりませんでした。その問題とは、わが子が友人を傷つけたり、「いさかいごと」だったりするのですが、何かしらの「サイン」は、学校から毎日届く「連絡帳」や、子どもの表情やちょっとした発言を通じてわかりました。そして、「親としてどう対処するのか」はその都度、試行錯誤だったのです。
男子ばかりの元気なクラスなので、担任の先生は色々と大変だったと思います。ある時は、電話をよこしてくれたり、働いている私の帰宅時間に合わせて家を訪ねてくれたこともありました。他にも、先生に間に入ってもらい、保護者同士で話しあったこともあります。他のオンマたちと話すことで、気づかされることも多かった。
学校に上がったといっても、また「七つの子ども」なので、母親に理解を求めたいという意識が働き、事実を自分に有利なように解釈したり、記憶が定かでないこともあります。つまり何が起きたのか、という「事実」を思い描くことも簡単ではない。それゆえにわが子を一方的に叱ったり、詰問することもも多かった、つまり、感情的になることも多く、それが子どもの心象に影を残したんだろうな、と反省しています。
どんな小さな、また大きなトラブルでも、最終的には友人との関係の中で解決していくしかない。これもあるオンマとの話の中で気づかされたことです。このことは、これからずーっと付いてまわるでしょう。そこで大人は、まだ未熟な子どもに、物事の良し悪しや、人の気持ちを想像し重ね合わせることを教え、最終的には当人同士や、クラスメートの力で関係を築いていけるような力を授けていくしかない、と思うようになりました。
子どもの成長を見ながら、子どもは社会で育てていくんだな、という実感がますますわいています。社会、というのは自分以外のオンマ、アッパ、先生であったり、子どもが毎日通る通学路のおじさん、おばさん、空手の先生であったり…。
ハッキョから毎日届く連絡帳には、その日の宿題や、一日をどう過ごしたか、ということが記されています。例えば友だちに心ないことを言って傷つけたことをクラス全員で話し合った、ということも書かれています。連絡帳は先生との「通路」のような存在です。
小さなことも一緒に喜び、ときに悲しみ、励ましあい、グチもいえる。そんな仲間をこれからも少しずつ、増やしていきたいものです。(瑛)
Unknown
・「17年目の…」、毎回、楽しみにして読んでいます。児童・先生・ウリハッキョへのアボジからの視点、とても新鮮です。
・東京チェーサムでも、2月初旬の学芸会をひかえ、「短縮授業」で練習に励んでいます。
・それにしても、ウリハッキョの先生は大変です。
・「躾」、しつけ。漢字が持つ不思議な魅力?、再認識させていただきました。
・昨日着いた「イオ」完読しました。
Unknown
5歳の男の子のオンマです。
ブログを拝見しながら・・・
幼稚園で毎日のように何かをやらかし先生から電話がくる日々。
こんな生活も幼稚園で終わりだろうと思ってましたが違うんですね・・・
本当の戦いはこれからってことに気づかされました。笑
金日宇さん、オンマさん
金日宇さん、
本、届けてくださりありがとうございました。一つの学校をここまでつぶさに記録している方は他にいらっしゃらない気がします。これからも楽しみにしています。私は一応、オンマです(笑)
オンマさん、
コメント、感謝です。
お子たちは、これからもずっと何かをやらかしてくれるでしょう。
男の子は少々、やんちゃな方がいいと思います。大人になってグレても困りますものね!気長に行きましょう!
Unknown
・男性とばかり思っていました。
文章からして?? ミアナンミダ。
・三年目を迎える、今年は「風景」はの幅を広げたいと思っています。
隔月版ブックレット『朝鮮学校のある風景』発行人 金日宇