卒業式の日まで無償化実現を!
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来月3月はじめ、日本各地の朝鮮高校は卒業式を迎える。
もう、いくたびも開かれた国会での院内集会。2月14日に開かれた集会で、東京朝鮮中高級学校オモニ会会長の朴史鈴さんは、4人の子どもを育てる保護者として、就学金を受けられぬまま子どもを卒業させた悔しさ、また経済的事情から進学を断念した生徒の存在を伝えながら、「生徒たちは傷つくだけ傷ついてきた、この怒りをどこぶつければいいのか」と訴えた。
冷静を心がけながら話す人たちを前に、私たちはいつまで語り続けなければならないのか―。理不尽な思いで一杯になった。同じ思いを抱かれた参加者は多かったと思う。
菅直人前首相が、朝高の「審査手続きの再開」を指示したのが昨年8月29日。この5ヵ月の間、トルコ系のホライゾン・ジャパン・インターナショナルスクール(8月30日)、コリア国際学園(12月2日)が就学支援金の無償化の対象に認められるなか、朝高は対象から外されたままだ。
この2年間、朝高生は、日本政府が次から次へと設ける「外交事情」によって、無償化の対象から除外されつづけてきた。私自身、三権分立を掲げる日本で、首相の超法規的な「一声」で、法律の精神が否定される日本の現状を目の当たりにし、差別の根深さを学ばせてもらった。植民地主義は克服されていなければ、克服の兆しも見えない。踏みにじられている側が過去から学び、差別がなくなるまで声をあげていくしかない。
集会では国会議員、弁護士、会社社長、日本の教育者など、さまざまな立場から「朝高無償化除外」が語られた。
制度発足から約2年が経ったが、朝鮮高校を徹底的にいじめぬく日本社会について、強烈な違和感を感じる人が増えているのは確かだ。改めてこの人たちと希望を捨てず、声をあげ、その輪をひろげていきたい。
そして、読者の皆さん、輪が広がるいい方法があればぜひこのブログに寄せてください。
集会の詳細はhttp://www.labornetjp.org/news/2012/0214hokoku
朝鮮高校の無償化除外問題が的確にまとめられているQ&Aはhttp://www5f.biglobe.ne.jp/~wasio/QandAmusyouka.htm
(「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会)
↑↑↑ぜひ読んでみてください。(瑛)
ご紹介
「朝鮮学校無償化問題FAQ」と銘打ったwikiサイトがあります。
FAQ=よくある質問と回答ばかりでなく、
朝鮮学校に関するその他の資料・情報やリンクが充実しています。
よろしければ一度こちらもご覧ください。
(関係者でもなんでもありませんがw)
http://w.livedoor.jp/mushokamondai/