合同キャンプ
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今朝、息子は近隣の朝鮮学校と合同で行われるキャンプに出かけていった。2学期に入ってからこの日を待ちに待っていたようで、送り出すこちら側もワクワクしながら準備した。
聞くと、両校の初級部低学年児童が一堂に集まり、動物園で一日を過ごしたあと、キャンプ場へ移動して一晩を過ごすという。そういえば1年の時も先方の学校へ行って一緒に遊んだこともあったし、夏にはキャンプも行われ、そのたびに新しい友だちの話で盛り上がっていた。クラスが男の子ばかりだから、女の子の存在が余計に嬉しかったと思う。
「イオ」の8月号では、東海・北信地方の朝鮮学校が一堂に集まった「ヘバラギ学園」の取り組みを紹介したが、今や日本各地、さまざまな場所で学校交流が進んでいる。これは子どもが少ないなか、新しい出会いや経験を授けたい、またその過程で競争心や刺激を感じとってほしい、と願うソンセンニムや地元同胞たちの思いが結実したものだ。
今年から本誌で始まった連載「コッソンイ」は、朝鮮学校の児童・生徒の朝鮮語作文コンクールの入賞作をマンガにしたものだが、コンクールに寄せられる作品には、クラスの友だちが少ないなか、苦悩し、葛藤する姿が描かれた文章が少なくない。中学進学を機にクラスの友だちが全員日本の学校に転校してしまった話もあったし、大好きなバスケットボールをしたくても、学校にバスケ部がなく、ついに3人の部員を集めて部活を立ち上げたある女生徒は、近隣の日本の学校と練習試合をしながら、朝鮮学校でバスケをする意味を自問自答していた。
最新の10月号の巻頭グラビアでは、北海道朝鮮高級学校サッカー部の部員が11人に満たないため、地元の日本の高校生とチームを組み、ボールを追う様子が描かれている。
(淑)さんが取材したこの記事を読みながら、現状の厳しさを感じつつ、少ない現状を「悲観しない」というメッセージを受け取った。東京に比べて地方の実情は厳しいものがあるが、ウリハッキョでしか学べないものをあらゆる方法を駆使して切り開いていく、という底力も感じる。
さて、キャンプで1年ぶりに再会する子どもたちは、さぞかし興奮しているのだろう。今から土産話が楽しみだ。(瑛)
Unknown
今年の6月に私も北陸のウリハッキョを訪問しましたが、民族教育の在り方、これからについて色々考えるきっかけになりました。
生徒が11人の学校ですが彼らをいかに育てるべきか地域の同胞、日本の友人たちまでも一緒に真剣に取り組んでいます。民族教育の大切さをこの地でもひしひし感じました。
「ヘバラギ学園」や色々な取り組みを模索し今だからこそ民族教育を守らねばと真剣に思っています。良い記事をコマッスムニダ!