インスピレーション
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ただ今、イオ編集部は2013年に向けた編集会議を重ねています。
2つのチームに分かれて2013年の編集コンセプトや連載案を出し合い、来年のイオの中身を決めていくわけです。
ところで、皆さんはどういう時に雑誌を「読みたい!買いたい」と思われますか?
私が、最近手に入れた雑誌は「7歳までの育ち方」という特集が載ったもの。そこらへんの本屋においている育児書とは一線を画した独自性が売りの「ちいさい・おおきい・よわい・つよい」の88号です。
また駅で「ビックイシュー」を売っているおじさんを見かけると、最新号や10冊ほど並べられたバックナンバーの見出しを見ながら、一冊買います。興味のあるスクープネタや、ノンフィクション系の人物ものも好きなので、その雑誌を立ち読みしたり、図書館で借りたり。。。
メディアと呼ばれるものが、これだけ増えたなか、「どこそこで何があった」という情報はネット上に飛び交っており、ブログも、ものによっては充実していますよね。ネットで事足りると、紙媒体を手に取る人も減っています。競争相手がどんどん増えるなか、イオにしかできないことって何だろうと考えます。
取材に歩いていると、「なんで取材に来てくれなかったのか」「こういう特集を組むべき」「こういう人を取り上げてほしい」という提案を度々受けます。見出しひとつにしても、「この表現はないんじゃない?」という意見をいただくこともあります。一方、「知人にイオを勧めてみた」「コピーして配っているよ」という声も聞こえてきて励みになります。自分自身や編集部や届いた声をどう見極め、企画としてまとめあげていくかが、編集者の腕の見せ所。ただ、自分の知っている読者はほんの一部で、それこそ、この雑誌を誰がどこで読んで開いているのかわからない。自分を基準に置くと、時に独りよがりな企画が生まれてしまう。この「危険」をどう克服するかというのも、毎年私にとって課題です。
最近、アメリカの大学院に籍を置く友人からイオの講読申し込みを受けたのですが、大学の図書館員にイオを見せたところ、興味を示してくれたそうです。海を越えて暮らすコリアンは世界中に散らばっているだけに、嬉しかったです。
「地球滅亡するなら就活しなくていいんじゃね!」
ある日の運転中に、大学の学園祭の看板が目に入ってきました。大学生の感性にも刺激されたしだい。来年のイオの進路を決めるこの時期、インスピレーションを研ぎ澄ますべく、街にも出回ろうと思っています。(瑛)