おこづかい
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今年の春から小学生の息子におこづかいをあげることにした。私自身、いつ頃からおこづかいをもらったのか、よく覚えていないが、中学に上がったときに貯金の通帳を親から渡されて、お年玉が年々増えていくのが楽しかった記憶がある。とにもかくにも、お金がなければ生きていけないし、この年になると、お金で失敗する人間も周りに結構いるので。
おこづかいをあげだしたのは、お金で失敗してほしくない、という「親心」が本心かも知れない。お金との付き合い方を身につけ、大人になったときに、自分の物欲や金銭欲と上手に付き合ってほしい。モノに不自由しない時代だけど、モノがあふれている時代だからこそ。
金額は200円。これはお仕事でお世話になっているイラストレーターさんのアイデアを拝借した。2年生だから200円という勘定。
おこづかいをあげて半年ほど経ったが、彼は毎月おこづかいを楽しそうに財布に貯めている。時々、私が「美味しいもの食べたーい」と言ったら、「○○のおこずかいで買ってあげようか」なんてことも言ってくれた。ちょっとドキッとしたのは、「オンマやアッパが今まで買ってくれたおもちゃとかのお金は、大人になったら返さなきゃいけないの?」という質問。「そういうことを考えさせちゃった?」とも思ったが、とりあえず、(これって出世払いってことね)と思い、「返せたら、返してね」と返事した。
休日に買い物に出かけると、ショッピングモールには、その数を疑うほどの、ガチャガチャの自動販売機がある(撤去してほしい!)。決まって欲しがるが、2、3日したら、見向きもせず、片付けもしない。そういうときに「欲しかったらおこづかいで買えば」というと、しばらく考えている。「それ買わないでお金貯めたら、もっと好きなものが買えるよ」と言うこともあるが、いらぬ一言かも知れない。
とにかく、お金は大切に使ってもらわないと。(瑛)