キムチたこ焼き、ピロシキ、ナシゴレン、そしてサムルノリ&朝鮮舞踊サークル
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先日、沖縄から上京していた友人に誘われ、東京外国語大学の学園祭「外語祭」におじゃましてきました。
同大へはシンポジウムなどで訪れたことはありますが、学園祭に行ったのは初めてで、同大出身である友人に案内してもらいました。
やはり外国語大学。キャンパス内には国際色豊かな様々な企画があふれていました。
広場をぐるっと囲むようにして世界各国の料理店が軒を連ね、どの国や地域の料理店かひと目でわかるように、各々を象徴する国旗、観光名所、名産などが描かれたカラフルな看板を掲げていました。あっちこっちと目移りしながら数ある料理から選んだメニューは、コリアからキムチたこ焼き(朝鮮料理と大阪名物のヒュージョン!)とチヂム、ロシアからピロシキ、フィリピンからナシゴレンの計4品でした。うーん、キムチたこ焼きとチヂムには悪いけど、ナシゴレンが一番美味しかったかも。
つい「食べブロ」のようになってしまいましたが、今回学園祭を訪れたお目当てはこちら。
サムルノリサークルと朝鮮舞踊サークルの公演です。
とくに、外大の朝鮮舞踊サークルの存在は聞いており、部員はほとんどが日本人の学生たちということで、以前から一度訪ねたいと思っていました。
同サークルは、朝鮮学校出身で舞踊経験者の高仙雅さん(スペイン語科4年)が入学時に、メンバーを集って立ち上げたもので、過去に朝鮮新報でも紹介されています。
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2011/06/1106j0413-00005.htm
写真は同サークルの練習着。後ろ姿はまるで朝鮮学校の舞踊部です。後輩を見ているようでした。
披露された曲は、独舞「貝の踊り」「若き舞姫」「桔梗の花」の3曲。ご覧になったことがある方はおわかりでしょうが、どれも難易度の高い演目です。
民族舞踊を習得するのは、そう簡単なことではありません。たとえばバレエなどで基礎を学んでいればポーズや体幹はしっかりしていても、息遣いや表現、独特のリズム感などを身につけるには、技術的な側面だけでなく文化や歴史を知らなければ、心と体で表現するのは難しいでしょう。
ですが外大の舞踊サークルの腕前は、一見すると在日同胞の舞踊経験者と見紛うほどで、作品の世界観を表情や動作、息遣いで表現しようとする姿から、朝鮮舞踊と真剣に向き合い、本気で取り組んでいることが伝わってきました。
それもそのはず。話を聞くと都内の舞踊研究所に通い研究生として練習を積んでいるそう。レベルの高さも納得です。
舞踊サークルの部員は現在13人。今回私が知り合ったのは、全員立ち上げメンバーの4年生で、来年は卒業です。
かのじょたちが一から築いた同サークルが、かのじょたちの卒業後も、同大学で日本人の学生たちが朝鮮舞踊、朝鮮の文化と出会い触れ合う場所として続いてほしい、そう思いました。(淑)