2013年、スタート
広告
日刊イオ読者の皆さん、クァセアンニョンハシムニカ! 新年明けましておめでとうございます。
明けました。2013年です。
正月休みといえば、近年稀に見る寝正月で、本を読んだり映画を観たりとそれはそれでまぁ有意義ではありました。遠出するなど特別なことはしませんでしたが、わが家は家族6人揃えばお約束の如く何かしら珍事件が起こるもので、今年もお粗末な事件がありました。身内の恥を曝すのは忍びないのでここには書けません(苦笑)。
さて、「スーパーイヤー」と称され、アジア・太平洋地域をはじめ主要国で選挙が行われた2012年。日本の選挙はさておき、今後の朝鮮半島と在日朝鮮人社会に直接間接的に影響するであろう韓国大統領選挙は、その推移と結果に私自身も大きな関心、期待ともいえる思いを寄せていました。結果は皆さん周知の通りです。
朝鮮においても2012年は金日成主席生誕100年を迎えた特別な一年として位置づけられ、また、金正日総書記の逝去を受け、若きリーダーのもとでの新しい体制が本格的に始動した年でもありました。国内においてさまざまな行事や出来事がありました。
2013年。日韓の新政権や第2期に入ったオバマ政権が、東アジアをめぐっていかに舵取りをしていくのか。そしてそれらが朝鮮半島情勢や私たち在日朝鮮人社会にどのように影響してくるのか。そういった意味で、2012年はイベント的な年で、今年が実質的な意味でのさまざまな「変化の年」となるのではないかと思っています。私自身、朝鮮半島や東アジアをめぐるさまざまな動きを注視し、しっかりと見極めたいと考えています。
私たち在日朝鮮人社会においては、とくに日本の選挙結果を受けて、対朝鮮制裁とともに在日朝鮮人への弾圧を繰り返した数年前のことが克明に想起され、安倍新政権に非常に強い警戒心を抱いています。政権交代後、「高校無償化」制度の、朝鮮学校への適用の根拠となる規定を省令から削除しようとしており、真っ先に「朝鮮学校潰し」に走る現状から見ても、決して楽観はできません。ですが、ただ現状を憂いてばかりもいられないので、どんなに不利な状況であっても悲観的になることなく、地に足を据えて、愚直に声を上げ賛同を集めていかなければいけないと思います。
せっかく年明け最初のブログなのに、なんだか暗くなってしまいましたが、今年、楽しい出来事やうれしいニュースを、たくさん皆さまに届けられるよう、また、そんな環境を積極的につくっていけるような情報をイオが発信していけるよう、努めていきたいと思っています。
本年も月刊「イオ」並びに日刊「イオ」を、どうぞよろしくお願いします。(淑)