地方の結婚式とウリノレ
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週末は大学の友人の結婚式に参加するため、山口に行ってきました。山口県を訪れたのはこれが初めてでしたが、滞在時間24時間にも満たない弾丸ツアーとなりました。
これまで友人や知人に招かれ、地元の東京をはじめ北は北海道、そして今回の山口と、各地の結婚式を見てきましたが、地域ごとに色があって、とくに地方の結婚式に参加するのは楽しいです。
もちろん一つとして同じ結婚式はないので、それぞれの良いところがあるのですが、印象としては東京がやや大人しめ? 傾向として地方の結婚式は格式張った形ではなく、アットホームな内容が多い気がします。以前、関西地方のある結婚式に参加した際は、新郎新婦の友人らが新郎になりすまして登場したり、大胆な仮装などで会場を湧かせていました。
そして各地の朝鮮歌舞団による余興も見どころの一つ。
昨日の結婚式は広島朝鮮歌舞団によるパワフルなステージが印象的でした。
広島朝鮮歌舞団のパフォーマンスを観たのは初めてでしたが、いやはや大いに盛り上がりました。
「ノドゥルの川辺」などの朝鮮の民謡や「息子自慢、娘自慢」といった同胞社会で作られ愛されてきた往年の名曲はもとより、私が聴いたことのないダンサブルなウリノレが老若男女をステージ前まで引き込んでいました。
K-POP やJ-POPならぬ、T(トンポ)-POPとでも言いましょうか。アップテンポでノリのいい楽曲たちは若い人たちにも受けが良く、なおかつ歌詞はウリマルでリズムには長短(チャンダン)の要素も入っていたので年配の方たちも違和感なく楽しめたんだと思います。途中、オッケチュムを踊ったらいいのか、ライブ感覚でのればいいのか戸惑うほど。辺りを見回すと、同胞たちは思い思いにウリノレに身を任せていました。ちなみにノリノリで踊っていた私の友人は式終了後に新婦のご親族から「踊ってくれてありがとう!」と礼を言われていました(笑)。
あの素敵な曲たちが広島朝鮮歌舞団のオリジナル曲なのかどうか、聞きそびれてしまったのが心残りです。
すでに(相)さんがお知らせしましたが、イオ5月号はウリノレ特集です。
昨今、K-POPはちまたにあふれていますが、みなさんは朝鮮の歌や同胞社会で作られたウリノレを聴く機会って日常でありますか? 結婚式や同胞の行事くらいでしょうか? 5月号では主に同胞社会で普及した曲たちを紹介します。残念ながら雑誌から音楽は流れませんが、楽譜なども掲載予定なので、読者の皆さんがウリノレを聴くきっかけになればと思います。(淑)