(麗)のオススメ漫画01 ~プラネテス~
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今日は私がオススメする漫画を紹介したいと思います。
本日紹介する「プラネテス」(モーニングKC/幸村誠/全4巻)という作品は、1999-2004年にかけて、漫画雑誌「モーニング」にて連載、2003年にNHKでアニメ化されました。
うまく紹介できるか不安ですが、どうぞお付き合いください。
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あらすじ
物語は、2070年代。
人類は宇宙開発を進め、月面でのヘリウム3の採掘など、資源開発が商業規模で行われている。地球、宇宙ステーション、月の間を旅客機が行き交い、人々が月で生活する世界。しかし、宇宙開発が進むとともに、宇宙空間には、スペースシャトルやロケット、使われなくなった人工衛星などの部品による「スペースデブリ(宇宙ゴミ)」が生み出され、秒速8km近い速度で地球周回軌道上を飛翔し、いまや深刻な社会問題となっている。
物語の主人公ハチマチ(星野八郎太)は、宇宙ステーションでスペースデブリの回収作業をするサラリーマン(通称「デブリ屋」)。ハチマキは、自家用宇宙船を買うことを夢見ながら、オンボロ回収船「DS-12号」に乗り、船長のフィー、船員のユーリとともに、拾っても拾っても増え続けるデブリを回収する日々を送っていた。ハチマキは「大事な仕事だ」と自分を納得させつつも、いまの人生を思い悩み始める。
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この作品は、人々が地球と月を行き来できる時代になっても、ごく普通の人々の暮らしや葛藤などがユーモラスに、時にシリアスに描かれています。
そして、2巻で登場する新人の「タナベ(田名部愛)」が、後のハチマキにとって重要な存在になっていきます。
「愛のない選択は決して良い結果にはならない」
タナベは一本気な性格の持ち主で「愛こそが全てを救う」という信念を持って接していきますが、ハチマキは彼女と激しく対立します。
ハチマキは「宇宙船員(ふなのり)」としての高みを目指していくなか、自身に降りかかる様々な障害、運命をとともにすることによって、常に「自身と宇宙との存在理由」を自問自答し、己とたたかい、激しく葛藤していきます。
ハチマキ以外にも、デブリ屋メンバーの生い立ちや過去が各巻ごとに丁寧に描かれています。他にも、環境問題や地上の貧困、紛争問題、テロ行為などの国際問題も描写されています。心にくる名言も数多く散りばめられており、キャラクターも個性豊か。
また、作者の幸村誠は宮沢賢治を敬愛しており、物語のタイトルや作中に宮沢賢治の詩がいくつか登場します。
私がプラネテスという作品に出会ったのは2003年―。当時、何気なく深夜のテレビをザッピングしているところに、NHKで放送していたこの作品のアニメに心奪われました。
特に映像のクオリティが高く、CGで魅せる巨大な宇宙ステーションや、宇宙から見える地球はかなり綺麗で迫力満点です。また、リアルな「宇宙空間での無音」を表現するため、余計なBGMや派手な効果音はつけず、宇宙服から聞こえる声と通信音だけを使ったシーンも、この作品の見所です。
アニメ版のプラネテスは原作と違ってオリジナルキャラクターが多く、よりエンターテインメントになっており、アニメだけでも十分楽しめます。原作とアニメでは物語が異なる部分があり、特にタナベのキャラは原作と全然違いますが、漫画とアニメ、それぞれの良さがあるので両方見比べてみるのもありかと。
漫画「プラネテス」。全4巻なので一気に読めます!(麗)
Unknown
オススメ漫画「01」って…シリーズ化ですかこの記事w OK、これからどんなマンガが紹介されるか楽しみにしてます。
「宇宙モノ」はいい作品が多いんですよね。今なら「宇宙兄弟」がイチオシでしょう。NASAとかJAXAみたいな現実の宇宙開発国家機関の活動を背景にしてますから、とてもリアルです。
様々な宇宙開発ミッションの進行と宇宙飛行士を目指す人々の夢と挫折を軸に、宇宙開発の意義とは何か、宇宙飛行士の資質とは何かを問いかける、アメリカの名作映画「ライトスタッフ」にも通ずるテーマの良作マンガです。
アニメもやってますが、原作の方が味わい深いですね、やっぱり。オススメです。
Unknown
オタトンポ様
コメントありがとうございます。
これから漫画の紹介は気ままにやっていく予定です。笑
やっぱり今ですと「宇宙兄弟」ですよね~。でもまだ原作は読めていません…。宇宙モノとして興味はあるんですが…。
私自身、漫画の全てを把握してるわけではないので、何か良作マンガがあれば教えてください!^^