10年ぶりの…
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前回のエントリでも書いたように、4月末からスイス・ジュネーブで国連社会権規約委員会の日本審査が開かれるのを機に、朝鮮学校に子を送るオモニ(母親)たちの代表団が現地を訪れ、日本政府の朝鮮学校に対する差別的施策の不当性を訴える活動を行う予定だ。そして、このたび、私も代表団の随行記者として現地を訪れることになった。
自分にとって、朝鮮半島と中国以外を目的地とした海外の旅は10年ぶり。10年前はキューバへ行った。ある国際会議への参加(および取材)が目的だった。太平洋横断ルートではなく、ヨーロッパ経由で大変な思いをしたことを覚えている。成田からパリまでおよそ14時間、空港でトランジット8時間、パリからハバナまで9時間…。総行程30時間以上という恐ろしい旅だった。しかし、当時は若かったのか、時差ボケも少なく、翌日から現地で普通に活動していたような気がする(今なら2日間のダウンは確実だろう)。
今回の国連での活動に歩調を合わせる形で、日本でも抗議や要請など各種の同時行動が予定されている。国連の場でNGOができることは限られており、この活動によってすぐに何かが大きく変わるわけではないが、朝鮮学校が置かれた現状を国際舞台で訴える意味は決して小さくないだろう。
自分は、というと、8年前まで某英字新聞の編集部に籍を置いていたが、その後は正直、英文ニュースを読むくらいしか英語を使っていない。国連はもちろんのこと海外渡航経験自体が乏しいので今回の任務は結構なプレッシャーなのだが、しっかり準備して、任された仕事を全うしたいと思っている。
日本出発は今月28日。というわけで、2週後のエントリはジュネーブからの発信となります(なる予定です)。今まで海外発のブログ更新は平壌以外にはなかったので、乞うご期待! と言いたいところですが…まあ、あまり期待はしないでください。(相)